ロックバンド「ＬＵＮＡ　ＳＥＡ」のメンバーで歌手の河村隆一（４０）が３日、東京・九段下の日本武道館でライブ「“限界のその先へ”１００の物語〜終章（エピローグ）〜」を開催した。

　ソロカバーアルバム「ＴＨＥ　ＶＯＩＣＥ」のリリース記念の一環として、６・５時間で１０４曲を歌うという前代未聞の記録に挑戦。白い光で包まれたステージに隆一が登場すると、ファン８０００人は早くも大興奮。

　「ＯＲＡＮＧＥ」から始まった第１部では「Ｉ　ｌｏｖｅ　ｙｏｕ」「ＢＥＡＴ」「Ｌｏｖｅ　ｉｓ…」などソロ初期の代表曲を披露。東日本大震災の被災地や被災者を思いやり、「あれから約２カ月が経ちました。今夜は全国の被災された地域からも仲間たちが来てくれています。今日は１日、悲しいことも嫌なことも忘れて最後まで楽しんでいってください」と語りかけた。

　第２部では最新アルバム「ＴＨＥ　ＶＯＩＣＥ」に収録されたカバー曲「愛はきらめきの中に」「虹の彼方に」「雨音はショパンの調べ」を歌唱。ステージの中盤には「河村隆一の壊れていく姿をご覧ください」と冗談を飛ばしつつ、「朝顔」「Ｓｏｎｇ　ｆｏｒ　ｙｏｕ」の２曲をピアノを弾きながら熱唱した。

　第３部では「久々の全国ツアーをやろうと思っています。こういう大変なときだからこそ、いろんな所で歌って夢や勇気を与えられたらと思っています」と宣言。「次作は今年中にオリジナルのアルバムを出そうと思います。次のツアーに持って出ようと思います」とうれしい報告も重ねた。ツアーの日程はまだ出ていないが、夏以降を予定しているという。
　
　ラストの楽曲「深愛　〜ｏｎｌｙ　ｏｎｅ〜」を歌い終えると、“８時間以内に１００曲歌うソロアーティスト”というギネス記録を見事に達成した隆一に、会場から盛大な拍手がおくられた。隆一は「ただ今、ギネス・ワールド・レコーズから正式に認定されました」と伝え、ステージでギネス・ワールド・レコーズ・ジャパン日本支社のフランク・フォーリー支社長から認定証を受け取りピースサイン。最後は生声で客席へ「どうもありがとう！」と叫び、歴史的な瞬間に立ち会った８０００人とともに喜びを爆発させた。