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“創業200年”キング&山野楽器がタッグ

2011年5月18日 16:02
“創業200年”キング&山野楽器がタッグ

 創業80周年を迎えたレコード会社「キングレコード」と来年4月に創業120周年となる楽器販売の老舗「山野楽器」が記念スペシャルコンサートを開催することになり18日、東京・銀座の山野楽器本店で制作発表が行われた。

 山野楽器の山野政彦社長とキングレコードの重村博文社長が出席し、来年3月10日、東京・五反田のゆうぽうとで「キングオールスター歌謡パレード」を開催すると発表。秋元順子(63)、大月みやこ(65)、香田晋(43)、小金沢昇司(52)、さとう宗幸(62)、原田悠里(56)、ペギー葉山(77)ら所属演歌歌手が総出演する。

 山野社長は冒頭で東日本大震災の被災者へ哀悼の意を表し、「1日も早い復興を心からお祈りしています」とメッセージ。「2社合わせると(創業)200周年。大事な節目を迎えます。世の中がこういう状況で、多くのアーティストがコンサートを中止したり、延期したりしましたが、震災から2カ月以上がたち、だいぶ日本に音楽が戻ってきました。その中でこういうコンサートの開催を発表できることは、本当にありがたいことです。こういう時だからこそ、日本の大衆音楽の原点である演歌・歌謡曲を普及させるべく、地道にコツコツとやるだけです」としみじみあいさつした。

 重村社長も震災が残した爪痕に苦しむ日本の現状を踏まえ、「音楽に何ができるのか、我々に何ができるのか」と自問自答を繰り返したことを明かした。その上で「やはりいい音楽を出し続けること。これが震災の復興に一番役立てることではないかという結論になりました。両社合わせて200年。何とか日本に元気が出るようにしたい」と誓った。

 コンサートはチャリティー公演で、入場料の一部を義援金として被災地に寄付するという。

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