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ジブリ「ねこバスから見た風景展」4日開催

2011年6月3日 18:40
ジブリ「ねこバスから見た風景展」4日開催

 三鷹の森ジブリ美術館の新しい企画展示「ねこバスから見た風景展」の内覧会が3日、東京・三鷹市の同所で行われた。

 今年10月1日に開館満10年を迎える同館の、11回目の企画展。いつもは3階に展示されているが、大人立ち入り禁止のねこバスを、2階に新たに設置(3階のものはそのまま)。その中から、ジブリアニメの風景を眺めたり感じたりできる、という趣向になっている。

 中島清文館長は「ねこバスから見た時の風景や立体造形物、その風景の中、世界観に入り込んで、大人の方も楽しめると思います」と胸を張った。

 今回の展示は、映画の舞台となる「背景画」と「立体造形物」を組み合わせ、映画の世界をスクリーンとは違った形で楽しむことが狙い。第1室「となりのトトロ」では、“みたか”行きの大きなねこバスが待ち構え、車窓から映画の風景が広がり、物語の主人公になったような空間体験ができる。

 「背景画を大きく引き伸ばして、LEDを後ろから当てて光と色の細部を強調した」(中島館長)というバックライトパネルを抜けると、「耳をすませば」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「もののけ姫」の名場面が立ち並ぶ第2室へいざなわれる。

 通常の展示では引き続き、ジブリの世界を垣間見せる一方で、ショップのレイアウトも動かし、カフェにも新メニューを7種類加えるなど随所に工夫がチラリ。「10年たって古びたと言われたくない」という中島館長のこだわりが、そこかしこに息づいている。

 新作短編アニメーション「たからさがし」(約9分)も上映される新企画展示は、4日から開催。入場は日時指定の予約制で、チケットは毎月10日(土・日・祝の場合は翌平日)から翌1カ月分が全国のローソンで発売される。

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