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ベル坊、交響楽団と共演。指揮者デビュー

2011年6月26日 22:05
ベル坊、交響楽団と共演。指揮者デビュー

 魔王系不良子育てパニックアニメ「べるぜバブ」(読テレ・日テレ系)の主人公・ベル坊が先ごろ、東京・東京オペラシティコンサートホールで行われた読売日本交響楽団のクラシックコンサートに登場した。
 最強児童エンターテイメント雑誌「最強ジャンプ」(集英社)の社会科見学企画として実施されたもので、ベル坊はピアニストの辻井伸行さん(22)と音楽の楽しさを子どもたちに伝えた。

 多くの子どもたちが駆けつけた会場には、都内のホテルに滞在する東日本大震災の被災家族も招待。辻井さんは「僕たちも楽しんで演奏しますので、堅苦しくならずにリラックスして聴いてくれれば楽しめると思います」とメッセージを送った。

 クラシック音楽は、ベル坊のような赤ん坊にとっても良い影響があるそうで、辻井さんは「成長にすごく良いと思います。多分、大きくなってもずっとクラシックが好きでいられると思うし、小さいころからいろんな良い音楽に触れると良いと思います」と太鼓判を押した。
 指揮に挑戦するベル坊には、「このオーケストラはすごく音が素晴らしいし、とにかく楽しんで指揮してくれればオーケストラも楽しく演奏してくれるんじゃないかなと思います」とアドバイス。リラックスして指揮に挑むことができたベル坊は体全体を使って大胆にタクトを操った。

 赤ん坊とは思えないベル坊の堂々とした姿に、指揮者のパオロ・カリニャーニさんも「ブラボー」と賞賛。公演終了後には、「君はもう僕の立派なアシスタントだ。次の僕の公演はオペラなんだけど、そこでタクトを振ってみないかい?」と誘いを受けるほど。ハグを交わし、意気投合した。

 開場の時間になるとベル坊は、オムツ姿から燕尾服をイメージした読売日響交響楽団の衣装に着替え、観客を迎えるためにロビーへと移動。来場した子どもたちと記念写真を撮ったり、握手したり、グッズ販売でのマナーや、観客を席へと誘導するお客様対応もレセプショニストたちから教わり、学習した。

 休憩中やコンサート後もロビーで観客と交流。番組を見ているという12歳の女の子は「かわいかった。コンサートで会えるとは思わなかった」とベル坊とのサプライズ遭遇を笑顔で振り返った。
 初めてクラシックコンサートに来たという6歳の男の子は「顔が大きくてビックリしたけど、ベル坊と一緒だったので、コンサートも緊張しなくて楽しかった」と感想を語った。