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還暦の中村雅俊、赤は赤でもバラがいい

2011年7月3日 20:30
還暦の中村雅俊、赤は赤でもバラがいい

 俳優で歌手の中村雅俊(60)が3日、“アグレッシブでいきいきと活動する還暦の著名人”に贈られる「第4回 Happy Rose アワード」を受賞。都内で開催された授賞式に出席した。

 「『60代は自分のやりたいことを精いっぱい頑張ってやろうかな』と心に決めた途端にこんな賞をいただきまして、ますます頑張らなきゃいけないなと思いました」とあいさつ。

 「きのうまで、ハンガリー、オーストリア、ドイツに行ってきまして、古い町並みに魅了されたと同時に、緑がものすごいきれいでして、その緑と町並みとのコントラストが非常に調和していて感銘を受けました」と欧州の景観の美しさを語り、東日本大震災で被災した故郷の宮城・女川町を思った。「うちの町は茶色のがれきだらけ。本当につくづく絶対、緑が必要だなと思った。緑やきれいな花が被災したすべての場所にまた咲くことを望みながら、その日が近いことを心から願っています」と語り、同じ宮城出身の脚本家の宮藤官九郎とコラボした復興支援のための楽曲「予定〜宮城に帰ったら〜」を歌唱。「とにかく(支援は)長丁場になるので、皆さんが思っている気持ちを風化させないで、5年先、10年先まで持ち続けていただきたい」と呼びかけた。

 還暦には赤いちゃんちゃんこが贈られるものだが、この日は60本の赤いバラをプレゼントされ、「こっちの方がいいですね」。若さの秘けつを聞かれると「もともとデビューの時から老けていたの。そういう意味では変わらないかな。仲間がすごい勢いで老けて、俺は(老けの)歩みが遅かっただけ」と謙虚に語った。