加山雄三TUBEら湘南から被災地にエール
歌手の加山雄三(74)やロックバンド、TUBEの前田亘輝(46)が呼びかけたチャリティーライブ「湘南からエールを〜東日本大震災復興支援ライブ〜」が27日、神奈川県藤沢市の湘南鵠沼海岸特設ステージで行われた。
加山、キマグレン、TUBE、つるの剛士(33)、RIP SLYMEら湘南にゆかりのあるアーティストが一堂に集結し、被災者の方々へのエールと復興への願いを込めた。被災地から避難し神奈川県内の高校に転校してきた高校生118人のうち23人がボランティアスタッフとしてイベントに参加。前田がステージに上げて紹介すると会場からは盛大な拍手が沸き起こった。
ふじさわ観光親善大使を務めるTUBEのステージでは、前田が「僕らの地元の後輩を紹介します」と声を張り上げ、厚木・海老名出身の3人組ユニット、いきものがかりを呼び込んだ。
今年7月24日に横浜スタジアムで行われたいきものがかりのライブに前田亘輝がサプライズで出演し、TUBEの曲「あー夏休み」を一緒に歌ったという経緯があり、今回はいわば“アンサー出演”。「初めて聴いた時に、ものすごくこの曲いいなーと思った、この曲をずっと歌いたいと思っていた」という前田と「この曲を誰かと歌うのは今日が初めてです」と話す吉岡聖恵が、「ありがとう」をデュエットする場面もあった。
トリを務める加山は、TUBEの曲「湘南My Love」をTUBEと、「BLUE MOON OF KENTUCKY」ではキマグレンとコラボするなど、ベテランの貫録でパフォーマンス。
「震災後、もう海の歌は歌えないかもな…と思っていたら、テレビで被災地の漁師さんが『別に海が悪いわけじゃない、俺達は海で働いて幸せをもらってきたんだから』と話していた。その言葉を聞いて僕は涙がでて止まらなかった。みんな復興へのやる気で満ちあふれているんだと感じた。やっぱり海の歌を歌おうと思った」と話し、「海 その愛」など9曲を力強く歌った。
最後は、TUBEが制作した東日本大震災復興応援ソング「RESTART」を出演者と参加者15000人とで大合唱、アーティスト、スタッフ、来場者がひとつとなり湘南から被災地へエールを送った。