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竹中直人、16年ぶり歌披露「恥ずかしい」

2011年10月4日 0:34
竹中直人、16年ぶり歌披露「恥ずかしい」

 俳優の竹中直人(55)が3日、都内で単独コンサート「竹中直人 BAND TOUR 2011 〜竹中直人のオレンジ気分〜」を開催した。

 今年7月に“シンガー”として14年ぶりにアルバムを発売した竹中の、約16年ぶりとなる単独コンサート。自身の楽曲「君に星が降る」、故忌野清志郎さんが在籍したRCセクセションの楽曲「夜の散歩をしないかね」、「いい事ばかりはありゃしない」など全14曲を歌い上げ、400人の観客を酔わせた。

 本番前の囲み取材では、約16年という月日に「もうそんなに経っちゃったんですね〜。まあ、生きていればね」と苦笑い。このタイミングになったことを「おととしの暮れくらいにまた歌を歌いたいなと思っていたら、僕が大好きなミュージシャンでありプロデューサーでありDJでもある高木完ちゃんに偶然会って、『久しぶりに歌をやりたいんだよね』って言ったら、あっという間に決まっていました」とうれしそうに明かした。

 久しぶりなだけに、セットリストへの思い入れも強く「今回はどうしても(故忌野)清志郎さんを歌いたかった」と真剣な表情を見せたが、「でも、ふと客観的に自分を見ると恥ずかしいな。『歌なんか歌っちゃって、このバカヤロー』って感じですよ」と大テレする一幕もあった。
 報道陣から天国の清志郎さんが何と言っていると思うか?と尋ねられると、「清志郎さんは『イエー、竹中直人イエーイ、よくやった。よくやったぜぇ』って言ってくれると思いますけど」と目を細めた。

 音楽活動は「ずっと続けていきたいと思っているんですよ。ジジイになるまでね。もう、ジジイ一歩手前じゃがの」とおどけながら回答。曲を通じて伝えたい事については「伝えたいと思うと、ものは表現できない」と持論を展開し、「そのときそのときの気持ちを、そのまま伝えるって感じかもしれんのう」としみじみ語った。