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吉井一肇トロフィーは「思ったよりも重い」

2011年10月24日 23:11
吉井一肇トロフィーは「思ったよりも重い」

 主演映画「エクレール・お菓子放浪記」で“中国のアカデミー賞”といわれる「第20回金鶏百花(きんけいひゃっか)映画祭」の外国映画部門で最優秀男優賞を受賞した子役の吉井一肇(よしいはじめ=12)が24日、都内で受賞会見を行った。

 現地に赴き、吉井の代わりにトロフィーを受け取ってきた近藤明男監督(63)は帰国したその足で会見場に現れ、「こんなに早く吉井くんに渡せるとは思わなかったのでうれしいです」とにっこり。吉井は手渡されたトロフィーを何度もしげしげと見つめ「思ったよりも重くて。とてもうれしい」と喜んだ。

 作品は第二次世界大戦の戦火の中を1人の孤児が必死に生き抜き、やがて希望を見いだす姿を描いた作品。吉井は、透明感のある歌唱力と確かな演技力で、力強く生き抜く少年を演じた。
 宮城・石巻での撮影を振り返り、「温かい炊き出しをもらったり、エキストラの方から毎日元気をもらったので、恩返しをしたいと思っていた。受賞によって多くの人に見てもらうことになれば東北の人への恩返しになるのでは」としみじみと語った。
 
 同映画祭での主演男優賞は、08年の「おくりびと」の本木雅弘(45)以来日本人としては2人目。しかも最年少受賞という快挙。
 21日に受賞を知り、家族に伝えたところ「その夜は大騒ぎでした。信じられない、信じられないって」と苦笑い。「とにかく信じられないとしか言えない。僕を助けてくださったすべての方にお礼を言いたい」と感謝し、「舞台も映画もどちらもできる役者になりたい」と大人っぽく意欲を示した。

 近藤監督は「大きな映画祭でびっくりしました」と興奮冷めやらぬ様子。受賞の理由について「少年の前向きな生き方と輝かしい瞳が見る人の心を打った。歌声も評価されたようです」と報告した。

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