香田晋、ビール箱で熱唱。演歌歌手の原点
デビュー23年目を迎えた演歌歌手・香田晋(44)が25日、東京・浅草のヨーロー堂で新曲「白川郷」の店頭キャンペーンを行った。
最近はタレント活動が多忙を極め、歌のキャンペーンが思うようにできなかったが、今回、会心の新曲ができたのを機に歌手活動にも全力を傾けていきたいと心機一転。初心に戻り、生歌を聴いてもらいながら1枚でも多くのCDを買ってもらおうというキャンペーンを企画した。
この日は、店頭に置かれたビール箱の上がステージ。大勢のファンや通行人を前に「久しぶりのキャンペーンです。テレビの仕事が多くて、なかなかキャンペーンの機会がなかったものですから本日は楽しみにしておりました。やっぱりこれが基本ですね。デビュー当時からずっとこのスタイルでやってきましたので、間近に聴いていただいて、見て聴いて、感じていただくことが一番大事かなと思います。電気代も値上がりしていますので、エコということでギター。ギターは下手ですけれど、どこに行っても電気なしで歌えますし、3・11の被災地にも機会があればうかがえるなあと、そんな先のことも考えながらギターで生歌ということにさせていただきました」とあいさつ。PAなし、マイクなしの正真正銘のエコっぽい「生歌」を披露した。
同曲は、世界遺産に登録されている「白川郷」を舞台に、好きな人と別れてふた冬過ぎた女の哀しい心情を切々と歌い上げた作品。
「とてもすてきな歌です。たかたかし先生の詞ですが、先生とは、デビュー前にお会いしまして、そのときに『いつか書いてやるからね』と言ってくださって、23年目にしてやっと書いていただきました。すてきな作品をいただきました。世界遺産の白川郷には、僕も何度かおじゃましていますが、とてもすてきなところです。僕も(世界遺産に対抗し)人間国宝を目指して頑張りたいなと思います」と大きな夢をぶち上げた。
久しぶりの店頭キャンペーンに満足で、「演歌歌手の原点ですね。大きいステージとは違って、お客さんの顔、表情が全員見えますから、こういうスタイルのほうが安心して歌えます。お客さんと1対1になれる瞬間ですね。これからじっくり時間をかけて全国キャンペーンをやっていきたい」と話した。