渡部陽一氏、トークスピードややアップ?
戦場カメラマンの渡部陽一氏(39)が31日、都内で行われた映画「マシンガン・プリーチャー」(2月4日公開)の試写会に出席した。
アフリカ・スーダンの内戦地域で、子どもらの救出活動を続けている男の実話をもとにしたアクション・ムービー。
渡部氏自身も撮影のためスーダンを何度も訪れており、「民族、宗教、資源によって戦争で今でも不安定な状況が続いています。いつも犠牲になっているのは、そこで暮らしている子どもたち。難民キャンプに逃げ込んでも、食料と医療不足で子どもたちが亡くなっていく…」と現地の厳しい状況を伝えた。
同作にも深く感銘を受けた様子で「映画を通じて世界で、特にアフリカで子どもたちがどんな現状に立たされているのか、リアルな声がはっきり聞こえてくる。映画から子どもたちの声や日常の厳しさを感じてもらえると思う」とアピールした。
最近はメディアの露出が減っていたが、「取材でアフガニスタンに入っていたり、東日本(大震災)の取材、その報告の写真展を行っていました」と、カメラマンとしての活動を優先していたことを報告。
ゆっくりとした話し方が特徴だったため、報道陣から「トークのスピードがあがった?」と指摘されると、「思いをより強く伝えたいという高揚した思いになっているのかも知れません」と照れ笑い。「場慣れした?」というイジワルな質問にも「それはないです。極度の緊張感に襲われています」と変わらぬおっとりとした口調で答えた。