【一問一答】渡辺徹「手術中にカツ丼が…」
─手術はいつされたんですか?
「カテーテルの手術をやったのは、5月18日。大きな病院だし、せっかくこんなにお休みをいただいているのだから、全部調べようということで、目から耳から歯から全部調べてもらって。こんなこと言っちゃいけないですけど、万々歳でした」
─入院が決まったとき、奥さん(榊原郁恵)は何ておっしゃいましたか?
「突然入院することが決まったんでね。そのとき、彼女はちょうど海外ロケに行っていて。帰ってすぐに病院に駆けつけてくれました。ものすごく心配した顔をしていましたけど、言葉には出さないまでも『ほらね。自業自得だ』っていう雰囲気は出ていました」
─お見舞いには頻繁に来てくれましたか?
「仲が悪いわけじゃないですから。来てくれましたよ。仕事の前とか終わってからとか病院に来てくれて。かいがいしく世話をしてくれて、本当に頭が上がんないですね」
─入院中にお誕生日を迎えましたよね?
「そうなんですよ。これ、うれしいのがね、誕生日の朝の病院食に『誕生日おめでとう』っていう紙が1枚乗っていましたよ。普段だったら『これだけかよ〜』って思うところですが、ものすごくうれしくて。ちゃんとたたんでバッグの中にしまいましたよ」
─家族のありがたみは感じましたか?
「女房はもちろんですけど、おふくろ、息子たちの言葉がものすごく励みになりましたね。女房から『そろそろ人生も後半になってくると、いろんなところにガタがでてくるけど、これからはそういうことから目をそらさずに向き合って、上手に付き合っていこうね』って言われて。胸にしみましたね」
─手術中はどんなことを考えていましたか?
「局部麻酔だったので、意識ははっきりしていました。手術中はカツ丼が頭に浮かんでいたんですよね〜。どうしてか分からないんですけどね。まあ、ある種、節制はしないといけないですけど、それ(=カツ丼が食べたいということ)がモチベーションになっていましたからね。そのためにも『よし、元気になるんだ』っていうね。こんなことを言うと『バカか。反省をしてないのか』って言われちゃいそうですけどね。食べ過ぎがいけないだけで、カツ丼を食べてはいけないわけじゃないです。過ぎたるは及ばざるがごとし。ね」
─今後、グルメ番組は出られないんですか?
「何でそんなことを言うんですか?さっきも言ったように、食べ過ぎがいけないというだけで、食べちゃいけないわけじゃない。今まではグルメ番組では、肩をたたかれることが多かったんですよね。『もう、食べなくていいですよ』って。それをなくしていけたらなと思います」
─復帰して、仕事仲間の反応は?
「花束をもらうんですよね。自分ですべって転んで、立ち上がったようなものなのに花束ですよ。自分の不摂生(が原因)なのに、ありがたいですよね。何よりもうれしいのは、みなさんが待ってくださっていたということ。待っていてくれたって、これはやっぱり僕の人徳なのかな〜と思いますね。なんてね、こんなこと言うなよってね」
─今、体重が79キロということで、デビュー当時の71キロに近づいたわけですが。またアクションスターをやりたいなという願望はありますか?
「それは需要と供給の問題ですよね。まあまあ、そういう求めがあれば」
─芸能界の“デブ仲間”の反応は?
「松村邦洋なんかは自分もああいうことがあったからか、すごく長いメールをくれてね。ありがたかったですね。心にしみました。(“デブ仲間”だけでなく)みなさんからメールをたくさんいただきました。ダウンタウンの浜田(雅功)とかも真っ先にメールをくれていて。退院してから連絡したら『お祝いでメシに行きましょうよ』って。イヤミかって話ですよね。あっ、松本(人志)からは連絡がなかったな〜。どういうことだろう」