坂本龍一、札幌国際芸術祭テーマ曲に意欲
札幌国際芸術祭2014のゲストディレクターを務める音楽家の坂本龍一(60)が17日、都内で行われた「開催テーマ&メッセージ」の記者発表会見に出席した。
北海道札幌市の文化施設や街中のパブリックスペースで、国内外のアーティストを招聘(しょうへい)した企画展を実施・運営する試みで、2014年7月から開催される。
坂本は「大きなテーマとして『都市と自然』。サブテーマが『自然』『都市』『経済・地域・ライフ』です」と紹介。「サブテーマを『大きなテーマを分けただけじゃないか』と思う方もいると思いますが、アーティストを想定して、サブテーマのもとにひとつの括りとして招聘していくといいんじゃないかと思っております」と説明した。
北海道の魅力を「自然が美しい、広いですから、いろいろな風土、多様性がある。開拓精神もある。歴史的に面白いというのもある。近代化、歴史との絡みもある」と話し、「20世紀における日本の育成が不透明なときに、北海道から日本の近代化をとらえなおすことは、日本全体、あるいは世界に対して貢献できるんではないかという気はしている」と意義の大きさをかみ締めた。
報道陣から「テーマ曲は考えていますか?」と質問が飛ぶと、「必要ですかね?」と笑いつつも、「あまり考えていなかったですけど、考えます」と楽曲提供の検討を約束した。