ピーコが指摘。ミッツは「身につまされる」
女装家でタレントのミッツ・マングローブ(38)、映画評論家のおすぎ(68)、ファッション評論家のピーコ(68)が29日、都内で米映画「恋するリベラーチェ」(11月1日〜)の公開直前イベントに出席した。
ド派手な衣装とステージパフォーマンスで一世を風靡(ふうび)した米国のピアニストでエンターテイナー、リベラーチェの晩年を描いた作品。マイケル・ダグラスがリベラーチェを、マット・デイモンがリベラーチェと恋愛関係にあるハンサムな青年・スコットを演じている。
米国のスター俳優が劇中で恋人を演じたため、おすぎは「最初に2人がジャグジーに入るシーンがあって、大スターの2人が(こういうシーンを)やるとは度肝を抜かれましたね」と語り、「かなりさらりとできているゲイ映画だった。女の人、どの年代の人が見ても納得できる映画になっていて、恋するってこういうものだわって、分かる」と太鼓判を押した。
主人公のリベラーチェをイメージした特注の豪華衣装で登場したミッツは「昼間から、ハロウィーンみたいな格好させて!」とイベントの関係者に毒を吐き、おすぎが「似合うからいいわよ」とフォローするひと幕も。ミッツが作品について「エグすぎない、いい感じの下品さになっている」と評すと、ピーコがすかさず「リベラーチェの恋愛はミッツの恋愛みたいよね。嫌いになったらすぐ捨てちゃう」。ミッツも映画を見て同じようなことを思ったそうで、「身につまされるところがあった。ちょっとギクッとするようなせりふもあったし」と苦笑いした。