ハリー杉山、20代半ばで父親を介護「関係が崩れた」 “緊迫感がなくなる”介護の心得
ハリーさんは11月11日「介護の日」にあわせて行われた、レバウェル介護「介護の日プロジェクト2024」オープニングイベントに登場。20代半ばで、認知症・パーキンソン病と診断された父親の介護を母親とすることになった自身の経験を語りました。
■介護は「いつか必ず自分にとって身近なことになる」
最初の約2年は在宅介護だったといい、「当時僕は毎日お仕事があるわけでもなく、必死だった。“仕事がもっとほしい”、もっと自分のポジションを確立させるために頑張らなきゃいけないのに、父親が24時間どうなっているか気になっている。朝2~3時ぐらいになると、(父は)新聞記者だったんですけれども、自慢の背広を着て、“仕事に行かなきゃいけない”って勘違いしたり。そうなってくると寝られない」と、苦労があったことを明かしました。
続けて、「正直そこで、父親と息子の関係がかなり崩れた。(そこに)介護のプロの皆さんの言葉、“こういうふうに体を支えるんだよ”と教えてもらったりして、本当に救われた。介護施設の皆さんにもお世話になった。介護従事者の皆さんとの出会いがなかったら、家族としては空中分解していたと思う」と、介護の仕事に携わる人たちへ感謝の気持ちを伝えました。
そんな経験から、“ハリー杉山流”の介護における心得を伝授。「“笑い”がちょっとだけあふれると、緊迫感、“うわ~どうしよう”がなくなる。毎回ちょっとした失敗があっても、まずは怒らない。何も伝わらないときには、その部屋から1回外に行って新鮮な空気を吸って、リフレッシュしてアプローチする」と話し、「介護は遠い存在と思うかもしれない。いつか必ず自分にとって身近なことになるから、ある程度の基礎は心の中にもってほしい」と呼びかけました。