女優の川島なお美（５４）、俳優の黒田アーサー（５４）らが１５日、東京・銀座の博品館劇場でミュージカル「広い宇宙の中で」の初日公演を行った。

　開演前に取材に応じた。
　川島が黒田と共演するのは１９９６年に舞台「名古屋嫁入り物語」以来。
　約２０年ぶりの共演に「長い間会っていなかった年月を感じないくらい、旧友に会えた感じ」と川島は喜び、黒田も「舞台を一緒にやると戦友になりますから。すぐに打ち解けられました」と笑顔を見せた。

　前作に続き、本作でも恋人役を務めている。
　川島は「あの時も恋人同士で、毎日舞台の上で結婚式を挙げていまして。毎日アーサーさんと結婚していたから、それで（嫁に）いき遅れて…。あまり花嫁さんの役をすると（結婚できない）って言いますよね」と熟年結婚だったことを自虐的に振り返りつつも、「２０年後には主人と出会いましたけどね」と余裕の笑みを見せた。

　夫でパティシエの鎧塚俊彦氏が、初日に観劇に訪れることを明かし「私の舞台は必ず欠かさず全部見てくれる。きょうも楽しんでくれるといいですね。（評価が）辛口の主人をぎゃふんと言わせたい」とにっこり。
　黒田も２０１１年に再婚した妻が同日に観劇に来ることを明かすと、川島は「お互いの配偶者が見ている前で、キスシーンを頑張りましょう！（普段はキスのふりだが）きょうは本当にして、やきもちを焼かせましょう！」と盛り上げ、笑いを誘った。

　２０１４年に肝内胆管がんの手術をした川島だが、体調は万全。「おかげさまで。これはとても体力のいる役なので、体調が悪かったらできません。これだけ元気にけいこを続けて初日を迎えられたので。大丈夫です」と気丈に語った。