カンボジア国籍のお笑いタレントの猫ひろし（３８）が３日、リオデジャネイロ五輪男子マラソンのカンボジア代表に選出された。

　猫は、カンボジア・オリンピック委員会で行われた「２０１６リオ・オリンピック・カンボジア代表記者会見」に出席し、決定を受けた。

　２０１１年にカンボジア国籍を取得し、１２年の別府大分毎日マラソンで２時間３０分２６秒を記録。カンボジアのシーズン最高記録だったが、オリンピック代表には選ばれなかった。

　それでもめげずに、翌年から数々の大会で１位を獲得。今年２月にカンボジア代表として東京マラソンで２時間３４分を記録し、同国選手として今季最高タイムを記録した。
　オリンピック代表選考大会でも１位になり、五輪代表が確実視されていた。

　「４年間ずっと１位でいるのは大変でした。食事制限とか日々のトレーニングの積み重ねで、国際大会とかで思うように記録が出ないこともありましたし、悔しい思いも何度かしました」と、難しい道のりだったことを回想。「カンボジアのマラソンが強くなるように、自分のこれまでのマラソンの経験や、自分ができるサポートをさせていただきたいです」と誓った。

　２０２０年の東京オリンピックは「年齢のこともあって難しいとは思いますが、限界までチャレンジはしていきたい」と話しつつ、「リオでベスト記録を出すことに集中したいです。リオでは、２時間２７分の自己ベストを切れるようにします。精いっぱい走ります」と語った。