柳澤愼一、60年ぶり主演は「難行苦行」
映画「兄消える」の特別上映会が5日、都内で開催され、ダブル主演を務めた俳優の柳澤愼一(87)と高橋長英(77)が出席した。
40年ぶりに再会した対照的な老兄弟の絆を、みずみずしく描く青春寓話。
この日は「観客70歳以上限定」の上映会で、高橋は「1人でも多くのお客さんがこの作品を見て、全国いろんなところで、いろんな方に見ていただけたら。宣伝よろしくお願いします」とアピールした。
柳澤が主演を務めるのは、約60年ぶり。
当初はセリフの暗記や芝居に自信がなかったため断ろうと思っていたそうだが、「私のような世捨て人を探し出してくれたプロデューサーに報いたい。最後の人生の幕で、いいことをしておけば、きっといいお迎えがくるんじゃないかな」と考え直したという。
撮影は全編アフレコで、柳澤は「難行苦行、酷でした」と苦笑い。
それでも大役を無事に務め上げ、「監督のご指導を得て、本当に助けていただいて、なんとか(主演を)務めることができたかなと思っています」と周囲のサポートに感謝した。
今月下旬から全国で順次公開予定。