マリック回想、ブレイク時の反応は真っ二つ
マジシャンのMr.マリック(70)が18日、著書「超魔術の裏技術」(ワニブックス)の発売記念イベントを都内で開催した。
1980年代後半から90年代にかけて「超魔術」で一大ブームを巻き起こしたマリックが、人の心をつかむプレゼン方法やコミュニケーション方法を記した一冊。
マジックの解説本ではないため、「『裏技術』と書いてありますから何か秘密が書いてあるように思われますけど、マジックの種とかは今、ネットで調べれば分かりますから。それより大事な演出力とか、話術とかを書かせていただきました」とアピールした。
マリック自身、ブレイクする前は手品グッズの実演販売をしたり、ホテルのラウンジでマジックをしたりしながら腕を磨いた。
コミュニケーション力を高めるために最初は1対1で向き合うことから始めて、徐々に相手にする人数を増やすのがコツで、「私もマジックを対面で1人に見せることから始まり、それが数人になって、10人になって、最後、テレビに出たおかげで見に来てくれる方が何百人に増えて、少しずつ自信をつけていった」と明かした。
テレビで本格デビューしてから約30年が経過。
当時を「私のことを超能力者だと思った人と、マジシャンだと思った人と見事に半分に分かれましたね。ライブで出て行くと、半分の人が(自分を見て)手を合わせているんです。半分の人は『超魔術の嘘』っていう暴露本を持って『今日はこれをやるんだ』って、しゃべっているんです」と懐かしそうに振り返って笑わせ、報道陣の前でスプーン曲げを実演した。