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嵐・松本潤 5月30日をもって独立 アイドル、俳優、ライブ演出家としてのこれまでを振り返る

2024年5月30日 22:43
嵐・松本潤 5月30日をもって独立 アイドル、俳優、ライブ演出家としてのこれまでを振り返る
5月30日をもって退所する松本潤さん
5月30日をもって、STARTO ENTERTAINMENTから独立することを発表している嵐の松本潤さん(40)。グループでの活躍に加え、俳優やライブの演出家としても活動してきたこれまでの歩みを振り返ります。

■デビュー前から注目の存在

松本さんは、10代の頃から芸能活動をはじめ、1997年4月に『保険調査員 しがらみ太郎の事件簿讃岐殺人事件』(TBS系)でドラマ初出演を果たしました。その後も、数々のドラマに出演。1999年には、相葉雅紀さんや二宮和也さんと一緒に『Stand by Me』で初舞台に立つなど、デビュー前から注目されていました。

そして1999年9月15日、嵐としてデビューすることを発表。ハワイの船上で行ったデビュー記者会見で、松本さんは「舞台とかで芝居をやったり、バラエティー番組でバラエティーを学んだり、いろんなことをして頑張っていきたいと思います」と意気込みを語っていました。

その後、11月3日に『A・RA・SHI』でCDデビューを果たした嵐。CDデビューイベントで約8万人のファンと握手会を行ったときには「きょう最初すごい不安だったんですよ、どんだけ集まるかっていうのが。でもこれだけ集まってもらって、僕らのデビューの日にこんなことになっちゃって…すごい幸せです、うれしいです」と初々しい様子を見せていました。

■数々の人気ドラマに出演 俳優としての顔

2001年にドラマ『金田一少年の事件簿』で金田一一役、2002年には『ごくせん』、2003年には『きみはペット』など、立て続けに連続ドラマへ出演。そして2005年、『花より男子』で、道明寺司役を演じて一世を風靡(ふうび)し、一気に知名度を上げていきました。

その後も『バンビ〜ノ!』(2007年)、『ラッキーセブン』(2012年)、『失恋ショコラティエ』(2014年) 、『99.9-刑事専門弁護士-』(2016年、2018年)など、数多くのヒットドラマに出演。2023年には、NHKの大河ドラマ『どうする家康』で主演の徳川家康を演じていました。

また、映像作品に限らず、舞台でも活躍してきた松本さん。蜷川幸雄さん演出舞台には2度出演。2006年には、野田秀樹さんが脚本、蜷川さんが演出を務めた舞台『白夜の女騎士』で主演。2011年にも舞台『あゝ、荒野』で主演しました。

■ライブの演出家としての一面

松本さんは、嵐のライブ演出を担当していることでも知られ、アイドル、俳優だけでなく、演出家としての一面も。

嵐の活動休止前、『news zero』のインタビューでは、「コンセプトを考える、セットのデザインを進める、機構ものを決める、セットリストを決める、衣装の話をする、映像の打ち合わせをする、その後照明とかを話していく」と、演出のすべてに携わっていることを明かし、そのために「2000年代の前半から、歌舞伎を見たりとか現代劇を見に行ったり、ミュージカル見たり、バレエ見たり。色々なものを見るようになっていた」と話しています。

また、バックストリート・ボーイズのライブを見に行った際には「1回、自分でチケットを取ってアリーナ席で見て、2回目にみんなで見た時にすごく引きで見ていたから、これはチャンスだと思って、ノート持って行って…」と客席からのステージの見え方を、他のアーティストから学ぶこともあったそうです。歌舞伎の舞台からも「見得(みえ)を切るタイミングが、スローモーションになる」などと、独特な目線でステージを見ていることを明かしています。

■松本さん考案 ライブ演出の数々

松本さんによる演出の中でも、特に有名なのは、観客の頭上を移動するムービングステージ。コンサートでよく目にしますが、実は、松本さんが考案したもの。他にも、ペンライトを無線で制御するシステムによって、曲とペンライトが連動し、一斉に客席が光る演出も、嵐のライブでいち早く取り入れたといわれています。

他にも、ステージ上部から水を流し、そこに映像が投影されるウオータースクリーンや、ハワイでのデビュー15周年記念ライブで、5人が空からヘリコプターで登場するなど、様々な演出を取り入れてきた松本さん。嵐が活動を休止してからは、後輩グループのライブ演出にも携わってきました。

そして、4月10日に東京ドームで、5月29日・30日に京セラドーム大阪で開催された、STARTO ENTERTAINMENTに所属するアーティストの合同ライブ『WE ARE! Let's get the party STARTO!!』では、SUPER EIGHTの大倉忠義さんと一緒に演出を担当。30日の大阪公演が、STARTO ENTERTAINMENT所属最後のライブ演出となりました。

■今後の活動

松本さんは、30日をもって、STARTO ENTERTAINMENTから独立しますが、嵐としてのエージェント契約は引き続き継続するとしています。また、7月11日から野田秀樹さんが率いるNODA・MAP最新作の舞台『正三角関係』に出演することが発表されていて、東京、福岡・北九州市、大阪、イギリス・ロンドンでの公演が予定されています。

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