松本潤 13年ぶりに舞台出演 「これまでの自分を越えていけるよう試行錯誤していきながら」
松本さんが出演するのは、野田さんが率いるNODA・MAP最新作の舞台『正三角関係』。19世紀ロシア文学を代表するドストエフスキーの最高傑作『カラマーゾフの兄弟』を入り口に、“日本のとある場所のとある時代の花火師の家族”である『唐松族の兄弟』を描いた物語です。
その『唐松族の兄弟』の長男で、心が荒廃した花火師を松本さん、不敵な物理学者の二男を永山瑛太さん(41)、三男の聖職者を長澤まさみさん(36)が演じます。7月11日から東京公演をスタートし、その後、福岡・北九州市、大阪、イギリス・ロンドンでの公演を予定しています。
松本さんは、1997年に『Stand by Me』で初舞台を踏み、2006年には野田秀樹さん作、蜷川幸雄さん演出の『白夜の女騎士』で主演。空飛びサスケ役を演じました。今回、2011年の『あゝ荒野』(蜷川幸雄さん演出)以来の舞台出演となります。
13年ぶりの舞台に松本さんは、「名だたる俳優の方々との共演ということで大きな挑戦になりますが、一生懸命食らいついて、できる限りの稽古を重ねて初日を迎えたいと思います。これまでの自分を越えていけるよう試行錯誤していきながら、より野田さんの世界観のなかで描かれるキャラクターに近づけるように演じていく。野田さんだからこそできるソリッドさを体現できたら、すごく面白い作品になる気がしています。準備できることをしっかりして、自分も頑張りたいと思います」と、意気込みのコメントを寄せました。
SNSでは松本さんの久しぶりの舞台挑戦について、「また舞台してほしいと思っていたのでうれしい」「涙が出てきた」「ドキドキわくわくが止まりません」と、喜びのコメントが上がっています。
長澤さんは、NODA・MAPに2021年『THE BEE』で初参加。3年ぶり2度目の出演となる今回の作品について、「ワークショップに参加して、みんなで考えながら、それぞれがその場にいる。置いてきぼりが一人もいない感じが野田さんの現場の良い所で、すごく楽しいです。大丈夫かなと心配になる所もありますが、あっという間に演じてしまっているかも、と期待する自分がいたりします。舞台はお客さんも出演者のひとり。その場を共有した同志のひとりとして、一緒に楽しい舞台を作っていけたらと思います」と心境を語っています。
また野田さん作品には、8年ぶり3度目の出演となる永山さんは「舞台、芝居の面白みを初めて肌で感じたのは野田秀樹さんとの出会いでした。己の貧弱さを見つめ直す時期にきた今、NODA・MAP の大冒険は私をまた別次元へと連れていってくれる絶好のチャンスだと確信しています。共演者も曲者揃い。演るしかない」と、決意を見せています。