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尾上菊之助、左ひじ亀裂骨折は順調に回復

2020年1月3日 16:20
尾上菊之助、左ひじ亀裂骨折は順調に回復

「通し狂言 菊一座令和仇討(きくいちざれいわのあだうち)」が3日、東京・隼町の国立劇場で初日を迎え、歌舞伎俳優の尾上菊五郎(77)、中村時蔵(64)、尾上松緑(44)、尾上菊之助(42)が鏡開きを行った。

文化・文政期の江戸歌舞伎を支えた作者・四世鶴屋南北の「御国入曽我中村」をアレンジして上演される。

菊五郎は、小槌をマイクに見立てて持ち笑いを誘った後、「例年のごとく、国立劇場に出演させていただきまして、こんなにうれしいことはございません。どうか存分に初春歌舞伎を楽しんでいただきたいと思っております」とあいさつ。

両花道の使用など、さまざまな趣向を盛り込んだ芝居に菊之助は、「いろんな趣向が詰まっている芝居でございますし、初春の正月気分を味わっていただければと思っております」とアピールし、今年の抱負を「昨年も古典歌舞伎を一つ一つ大事につとめさせていただきまして、今年もその心がけを忘れることなく、そして新しいことがあれば、ひるまず挑戦していきたい」と語った。

また、菊之助は昨年12月8日に新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」の上演中に、劇中キャラクターの「トリウマ」に乗っていたところ転倒し、左ひじの一部を亀裂骨折した。現在のけがの具合について、「千秋楽終わってから病院に行きましたところ、骨も無事についておりまして、リハビリをしてちゃんと動くように、これからじっくりとリハビリを心がけて参りたいと思っている次第です」と報告した。