市村正親、卒業表明は「計算通り」
俳優の市村正親(71)、女優の高畑充希(28)が26日、都内で行われたミュージカル「ミス・サイゴン」(帝国劇場、5月23日〜6月28日)の製作発表記者会見に出席した。
同作は1992年からの1年半のロングランでの日本初演以来、通算上演回数1463回を重ねた大ヒット作。
舞台はベトナム戦争末期のサイゴン(現・ホーチミン市)。フランス系ベトナム人・エンジニアの経営するキャバレーで知り合った、ベトナム人の少女キムと米兵クリスの二人の愛、別離、運命的な再会、キムの子・タムへの究極の愛を、すべて歌で表現する物語。
初演以来、ただ一人、同作に出演し続けてきた市村は、前回公演(2016−2017年)で、エンジニア役からの卒業を表明していたが、「前回は卒業しようと思っていなくて、『卒業』と言っていたんですけど、その方がお客さんいっぱい入ると思いまして。計算通り、僕の(出演する)日は満杯でした」と茶目っ気たっぷりに告白。意気込みについて聞かれると「前を背負ってやるよりは、今回はまたゼロからやってみたい」と語った。
高畑は初出演でキム役を演じる。幼少の頃からミュージカルを見るのが好きだったという高畑は、「何度も見ていた思い入れの深い作品」と話し、「キムという役はすごく大きい役ですし、すごく大変な役なので、ちょっと(私が演じるのには)遠い存在の役だったんですけど、今年28歳でチャレンジできるならそろそろ最後なんじゃないのかなって思ったので、ダメもとでオーディションを受けてみようと思った」と打ち明けた。
ミュージカル出演が7年ぶりとなる高畑は、「(ボイストレーニングは)全然やっていなかったです。決まって、お尻に火がつきまして、今必死にみなさんに追いつけるように頑張っております」と報告した。