第1回大島渚賞に小田香監督!坂本も絶賛
映画「戦場のメリークリスマス」などで世界中の映画ファンを熱狂させた大島渚監督の名前を冠した「第1回大島渚賞」の授賞式が19日、都内で行われた。
映画の未来を拓(ひら)き、世界へ羽ばたこうとする、若くて新しい才能に対して贈られる賞。
記念すべき第1回の同賞には、映画「セノーテ」などを手掛ける小田香監督(32)が受賞。大島渚監督の座右の銘「深海に生きる魚族のように、自ら燃えなければ、何処にも光はない」を刻んだ盾などが贈られた。
小田監督は「大変光栄に思います」と喜びのスピーチ。「これから自分が映画とともに生きていく中で、困難に立ち向かわなければいけないことも多々あると思います。そういう時には大島監督の座右の銘だったり、確かに生きた人々のことだったり、その瞬間瞬間を思い出したいです。命を、人生をかけて今自分は生きて表現できているのかを常に問いかけ、映画の道を歩んでいく所存です」と思いを伝えた。
審査員長を務める音楽家の坂本龍一(68)は、小田監督を自ら推薦したことを明かし、「国家や権力、歴史、国境に翻ろうされた人々を描いて来た、あるいは常識というものに立ち向かって来た素晴らしい監督の名前を冠した賞にふさわしい人が誰かと考えたら、小田さんしかいないと思った」と語った。