北野武、カンヌ国際映画祭は「あまりいい思い出はなくて」 構想30年の最新作がカンヌで上映
北野武監督 (c)若山和子
1997年『HANA-BI』でベネチア国際映画祭の金獅子賞、2003年『座頭市』で銀獅子賞を獲得している北野監督は「カンヌは3、4回は来ているんだけど、あんまりいい思い出はなくて…」と答えつつも、「映画人にとってはカンヌ映画祭は一つのステータスで、コンペに選ばれた人たちは非常に気合が入って来ていると思うんですけど、自分は映画はあまり順位をつけるものではないというのがあるので。正直に言えば呼ばれてここに来ただけでも光栄です」と明かしました。
また、構想に30年を費やしたという今作について「日本の時代劇っていうと、日本国内でも大河ドラマみたいな、表面的な戦国時代の英雄とかをきれい事でやるので。自分の映画は正しいか正しくないかではなくて、裏ではささやかれるけど、表面上はあまり描かないようなことを意識して映画化したので。今まで見たものと違うっていうかもわからないけど、実際こういうことだとは思ってるので、それが伝われば」と思いを語りました。