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北野武、カンヌ国際映画祭は「あまりいい思い出はなくて」 構想30年の最新作がカンヌで上映

2023年5月24日 22:03
北野武、カンヌ国際映画祭は「あまりいい思い出はなくて」 構想30年の最新作がカンヌで上映
北野武監督 (c)若山和子
北野武監督(76)最新作『首』が、カンヌ国際映画祭の『カンヌ・プレミア』部門に正式出品され、公式上映を前に取材会に出席しました。

北野監督の最新作『首』(11月23日全国公開 R15+)は、戦国時代を舞台に、織田信長、羽柴秀吉、明智光秀、徳川家康らが、“本能寺の変”に向けて繰り広げる裏切りと戦略と戦を描いた物語。北野監督自らが“本能寺の変”を策略する羽柴秀吉を演じ、織田信長に複雑な感情を抱く明智光秀を西島秀俊さん、狂乱の天下人・織田信長を加瀬亮さん、秀吉を支える軍師・黒田官兵衛と弟の羽柴秀長を浅野忠信さんと大森南朋さん、秀吉に憧れる百姓・難波茂助を中村獅童さんが演じます。

1997年『HANA-BI』でベネチア国際映画祭の金獅子賞、2003年『座頭市』で銀獅子賞を獲得している北野監督は「カンヌは3、4回は来ているんだけど、あんまりいい思い出はなくて…」と答えつつも、「映画人にとってはカンヌ映画祭は一つのステータスで、コンペに選ばれた人たちは非常に気合が入って来ていると思うんですけど、自分は映画はあまり順位をつけるものではないというのがあるので。正直に言えば呼ばれてここに来ただけでも光栄です」と明かしました。

また、構想に30年を費やしたという今作について「日本の時代劇っていうと、日本国内でも大河ドラマみたいな、表面的な戦国時代の英雄とかをきれい事でやるので。自分の映画は正しいか正しくないかではなくて、裏ではささやかれるけど、表面上はあまり描かないようなことを意識して映画化したので。今まで見たものと違うっていうかもわからないけど、実際こういうことだとは思ってるので、それが伝われば」と思いを語りました。

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