アグネス・チャン 子育てしながらスタンフォード大学に 入学を決意した“父からの言葉”
著書は、これまでアグネスさんが苦しいときやつらいときに、助けられ、乗り越えることができた親からの言葉や、知人からもらった言葉などがつづられています。
イベントでは、これまでの活動の中で苦しかったことや乗り越えたことなど、思い入れのあるエピソードを、大事にしていた言葉とともに話しました。アグネスさんは、活動を続ける上で父の存在や言葉が印象に残っているといい「周りの人たちは売れているか売れてないかで、私の価値を見ていたんですけど、父だけは“何もしなくてもいい”、“すべて君はいい”って言ってくれる人だった。父に頼っていただけに、父が亡くなった時は“もう生きていけない”と思ったくらいだった」と当時を振り返り話しました。
上智大学国際学部を経て、カナダのトロント大学を卒業後、アメリカのスタンフォード大学博士課程で教育学博士号を取得するなど、挑戦をしてきたアグネスさんは「父から“迷ったら一番難しい道を選びなさい”って言われてたんですね。簡単な道を選んだら、成功してもそんなに喜ばない」と父からの言葉を明かし、「例えば、スタンフォード大学博士課程に行くか行かないかの時、運良く合格して入学はできるんですけど、そのとき、おなかに2人目の子供がいるのがわかったんです。そしたらもう無理ですよね。3歳の子を連れて、向こうで産んで学校へ行くって想像できない。でも、お父さんの言葉思い出すと、難しい道を選ぶんだったら行くしかないと思って勇気を出して行ったんですね。言葉にならないほど大変でした。何年かかけて論文書いて、博士号を取得した時の喜びは言葉に表すことはできないです。本当にすごくうれしかった」と明かしました。
また、記者から若さの秘けつを聞かれると「いつも好奇心持っている、人生を楽しんでいる人が若く見えると思うんですね。もちろん、私もそれなりによく寝ようとかピラティスやったり、努力はしているんですけど、でも一番大事なのは好奇心。次何が起きるんだろうという、ワクワク感。それが人を若く感じることだと思います」と話しました。