坂本龍一さん 闘病中に書き下ろした楽曲を収録 音楽担当した是枝裕和監督・最新作サントラ発売へ
■病と闘いながら書き下ろした2曲が収録
是枝監督からのオファーで音楽を担当することになった坂本さん。今年1月5日に発表されたコメントでは、「怪物と言われると誰が怪物なんだと探し回ってしまうんだが、それはうまくいかない。誰が怪物かというのはとても難しい問いで、その難しい問いをこの映画は投げかけている。さて、その難解なテーマの映画にどんな音楽をつければいいのだろう。救いは子供たちの生の気持ち。それに導かれて指がピアノの上を動いた。正解はない」と、制作にあたってのエピソードをつづっていました。
さらに「今回残念ながらスコア全体をお引き受けする体力はなかった。監督からのたってのご所望でピアノ曲2曲を提出した。新しいアルバム『12』からの曲や、古い曲を使って全体を構成してくださった」と、病と闘いながら2曲書き下ろしたことを明かしていました。
サウンドトラックには今年、坂本さんの71歳の誕生日に発売された6年ぶりのオリジナルアルバム『12』から「20220207」「20220302」と、映画への書き下ろし2曲を含む、全7曲が収録されます。