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坂本龍一さん 生前に語っていた、がん経験後の変化「限られた時間の中で…」

2023年4月3日 22:10
坂本龍一さん 生前に語っていた、がん経験後の変化「限られた時間の中で…」
坂本龍一さん
3月28日に亡くなった音楽家の坂本龍一さん。生前、日本テレビの取材では、がん経験後に音楽との向き合い方について変化があったことを語っていました。

坂本さんは、1978年に細野晴臣さん、高橋幸宏さんとともにYELLOW MAGIC ORCHESTRA(イエロー・マジック・オーケストラ)、通称"YMO"を結成。コンピューターやシンセサイザーを駆使した斬新な音楽でヒット曲を連発し、海外へも進出しました。1983年に公開された映画『戦場のメリークリスマス』では音楽を担当し、俳優としても出演。英国アカデミー賞作曲賞を受賞し、多くの映画音楽を手がけるようになりました。1987年公開の映画『ラストエンペラー』では、アメリカのアカデミー賞作曲賞、グラミー賞などを日本人で初めて受賞し、海外でも高い評価を得ました。

一方で、2014年に中咽頭がんであることが分かり、治療に専念。2016年に行った日本テレビの取材では、病気の経験から音楽制作への向き合い方が変わったといい、「別に病気前だからってチャラチャラやってた訳でもないし。だけど自分の限られた時間の中で真剣度っていうかな。それは変わってきますよね」と明かしていました。

音楽家人生40年を控えた当時、「(音楽家人生は)割と短かったかな」と話していた坂本さん。「音楽家になろうと思ったことないんですよ。すごい根拠のない自信家でね、なんでもできると思ってたんですけどね。自信があるといつかそこ(目指す目標)にいけるんですよ。そういうもんですよ」と語っていました。