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ZIP!気象予報士 生活のすべてを天気に

2021年5月14日 16:56
ZIP!気象予報士 生活のすべてを天気に

5月15日に放送される日本テレビ系列のバラエティー番組『有吉反省会』(毎週土曜日よる23時30分から放送)に“イケメン気象予報士”として知られている小林正寿さん(32)が初出演。有吉さんも注目する小林さんにインタビューを行い“天気にとりつかれた私生活”を語っていただきました。

小林さんは1988年9月生まれの32歳。茨城県出身。2013年に情報番組で“お天気キャスター”としてデビュー。2019年4月からは、日本テレビ系列の朝の情報番組「ZIP!」にて、お天気コーナー(毎週月・水・金に出演)を担当しています。


■“気象予報士”を目指したキッカケは“デマ”と呼ばれたこと

“気象予報士”を目指したキッカケを聞いてみると「僕は中学生の頃、野球部だったんです」と語り始めた小林さん。当時、冬場の部活動では肩を冷やさないよう、ランニングを中心としたトレーニングを行っていたといいます。雨天の場合であれば、体育館での軽めの練習や部活動自体が休みになることもあったそうで「雨だと楽になるからみんな喜ぶ」と天候の善し悪しで部員のモチベーションが左右されていたといいます。

そんなある日、ニュース番組で天気予報を見ていたという小林さん。その耳に入ってきたのは「雪が降ります」との言葉でした。これを聞き逃さなかった小林さんは、学校で「今日雪降るらしいぜ!」と自信満々に部員へ伝えたそうで「みんな大喜びしていました」と当時の様子を振り返りました。

その日の放課後、「今日の練習は楽になる」とウキウキしながら外に出た野球部員たちを待っていたのは“雲ひとつない快晴”。「いつ雪は降るんだ……」そんな言葉がむなしく響き、部員たちの表情はどんより曇っていたといいます。この出来事で小林さんは部員から大バッシング。『デマ』というあだ名までつけられてしまいました。

心にモヤモヤを残してしまった『デマ』こと小林さんは友人に「天気予報をしている人は誰なのか?」と聞き、ここで初めて“気象予報士=お天気キャスター”であることを知り、天気に興味を持つようになったといいます。

高校生の頃には反抗期で荒れていたという小林さんは「自分ってどうしようもないやつだな」と自暴自棄になり、“パニック障害”になったことを告白。その後は何もやる気が起きず「引きこもりか、悪い道に行っちゃっていた可能性すらあった」と振り返りました。

“パニック障害”は治らないまま大学4年生になった小林さんは、「心のモヤモヤがまだあった」と自分自身を変えようと、気象予報士になることを決心。1年半に及ぶ猛勉強後、合格率5%前後といわれる国家試験に見事合格。気象予報士としての第一歩を踏み出しました。


■“お天気キャスター”の気になる年収は?

国家資格とはいえ「気象予報士は食いっぱぐれることもある」と語る小林さん。気象予報士の有資格者は全国で1万人を超えているそうですが、テレビ番組の“お天気キャスター”になるためには、厳しいオーディションをくぐり抜ける必要があるといいます。

小林さんは「気象予報士になるのは案外簡単だといわれていますけど、キャスターになる方がめちゃくちゃ大変。番組が求めている人材で、男か女かにもよる。年齢にもよる。だから頭がいい人は資格をとらないですよね」と笑いながら語りました。

気になる“お天気キャスター”の年収に関しては「春の天気に似ていますね」と例え「春一番が吹く時は暖かいじゃないですか。日本海に低気圧が入ってきた時に、南風が吹いて暖かくなるんです。でも、春一番の翌日は西高東低の冬型の気圧配置になるので“寒の戻り”です。要は“いい時もあれば悪い時もあります”」と天気に例えながら、不安定な収入であることを明かしました。


■食材を切る時は「歯で切ります」物をもたない私生活

そんな小林さんに、自宅での過ごし方について聞いてみると「よく親から怒られるんです」との回答が。その理由について「生きるために必要なものがないんですよ。フライパンと炊飯器しかないです」と地味な30代独身男性の生活ぶりを告白。実は、極力物を持たない、いわゆる“ミニマリスト”的な生活を送っているそうで「包丁がないので、食材を切る時は手でちぎるか、歯で切ります。肉は細切れを買えばいいし、切れないものは買わないですね」と澄んだ目で答えました。


■自身のSNSで天気予報を発信 ストイックな一面

実は「生活のすべては仕事のため」と語る小林さん。普段から2~3時間しか寝られないほどのハードスケジュールで、休日も講演会や本の執筆に追われ「趣味の時間はないです。友達を誘う時間がもったいない」といいます。

そんな小林さんは、1年を通して毎日欠かさず行っていることがあります。それは、自身のSNSで発信している“天気予報”。

毎日、気象庁が更新する天気図を1時間以上かけて読み解き「予報を見た人が、どんな服装で何に気をつければいいのか」を考えながら、全国の天気予報を発信しています。小林さんは「僕が伝えたものが視聴者に全部伝わって初めて“天気予報”だと納得できるので、僕自身はまだまだですね」とストイックな一面を見せてくれました。


■「正直、日焼けとか洗濯とかどうでもいい」 気象予報士がいる理由とは?

“気象予報士”となり今年で10年目を迎える小林さん。目標は『日本一思いやりのある気象予報士』になることだといいます。しかし、その口から思いもよらない言葉が飛び出しました。「正直、日焼けとか洗濯物がってどうでもいいんです」と真剣な表情で語りはじめた小林さん。「僕たち気象予報士がいる理由は“災害時に国民の命を守ること”なんです」と力説。

「普段から天気予報をしっかりと発信して信頼を得ておかないと、命に関わるような時に見てもらえない。みなさんにお気に入りのキャスターを作ってもらうというのは、いざという時に見てもらうことに繋がるんです」とし、「“いつも笑顔の小林が真剣な表情で伝えている”となったら『本当にやばい』と思ってくれる。気象予報士は一般の人の命を守る職業なんじゃないかなって思っています」と語りました。

中学生の頃のささいなキッカケから天気に興味を持ち、障害を乗り越え今では生活のすべてを天気に捧げる小林さん。気象予報士は天職だとし、最後に「(中学生の時)“デマ”といわれて感謝しています」と笑顔で語りました。