笑福亭鶴瓶「おかしい、師匠よりも先に逝くのは」 笑福亭笑瓶さんとの別れ惜しむ
笑福亭笑瓶さんの通夜に参列した笑福亭鶴瓶さん
22日に急性大動脈解離のため66歳で亡くなった落語家の笑福亭笑瓶さんの通夜が26日、東京・築地本願寺で営まれ、笑福亭鶴瓶さん(71)が別れを惜しみました。
笑瓶さんは、テレビやラジオで活躍する鶴瓶さんに憧れを抱き、弟子入りを直接懇願。2人は40年以上、師匠と弟子として公私ともに親交を深めていました。
鶴瓶さんは、通夜参列後の囲み取材に応じ、笑瓶さんとの思い出や人柄について振り返りました。
――お2人は本当にいい師弟関係でしたよね。
師弟関係というか、友達みたいでしたから。ええやつですよ、とにかく。すごく素敵なやつでしたね。弟子を褒めるのはおかしいですけど、弟子とかいうより、(師匠になったのが)20代ですからね僕。20代で、向こうが24.25かな? そんな弟子を育てるなんて自信ないですよ。
――(笑瓶さん)は突然弟子入りに来られたんですよね?
(弟子を)取るつもりもなかったので、取らなかったんですけれども。なにせ、上方落語を裾野を広げるという意味で、うちの師匠(六代目笑福亭松鶴さん)はとにかく取れって言って、取ることになって。20代ですから、どう育てていいか分からなかったんですけど。本当に手探りでね。だから、「師匠と呼ぶな」って最初に言ってたんですよ。師匠と呼んだらあかんて言って。師匠って呼んでなかったんですけど、周りが許さないんですよ。「おまえ、なんでやねん。どういう関係やねん」みたいになって。師匠と呼ぶようになって。友達みたいになってたんですけど。しょっちゅう一緒でしたね。
――師匠として笑瓶さんを怒ることはあったのでしょうか?
怒ったりもね、無いんですねあんまり。あいつから下のやつは、だいぶ怒りましたけど、ああちゃんと怒らなあかんねやっていうのも、いろんな奴来ますからね。だから、怒りましたけど、あいつに関してはそんなに怒るとかもなく、連れみたいになってましたね、ずっと。
――今日(通夜当日)の笑瓶さんのお顔はどうでした?
ECMO外した時の顔は、やっぱりちょっとふっくらというか、腫れてたんですよ、心臓やから。だけど、今日はもう、ええ顔してましたね。すごいいい顔してましたね。
――今笑瓶さんのどんな姿が思い浮かびますか?
あいつ俺のことを時々、冗談で、僕は「学」言うんですけど、ちょいちょい「まーちゃん、まーちゃん」言っとったから、「誰がまーちゃんやねん」ってよう言ってましたよ。生まれたところも割と近いんですよ、僕とあいつは。その縁でも、やっぱり環境もよう似てたからね。だから真剣に考えたらちょっとおかしいじゃないですか、師匠よりも先に逝くっていうのは。
――最後に笑瓶さんにかけたい言葉は
まあ、あとちょっと僕もやることがあるのであれなんですけれど、心配せんとね、多分、奥さんのこととか、残した弟子のことも心配やから、それはもう心配せんでいいよというのを、声をかけてやりたいなと思いますね。
笑瓶さんは、テレビやラジオで活躍する鶴瓶さんに憧れを抱き、弟子入りを直接懇願。2人は40年以上、師匠と弟子として公私ともに親交を深めていました。
鶴瓶さんは、通夜参列後の囲み取材に応じ、笑瓶さんとの思い出や人柄について振り返りました。
――お2人は本当にいい師弟関係でしたよね。
師弟関係というか、友達みたいでしたから。ええやつですよ、とにかく。すごく素敵なやつでしたね。弟子を褒めるのはおかしいですけど、弟子とかいうより、(師匠になったのが)20代ですからね僕。20代で、向こうが24.25かな? そんな弟子を育てるなんて自信ないですよ。
――(笑瓶さん)は突然弟子入りに来られたんですよね?
(弟子を)取るつもりもなかったので、取らなかったんですけれども。なにせ、上方落語を裾野を広げるという意味で、うちの師匠(六代目笑福亭松鶴さん)はとにかく取れって言って、取ることになって。20代ですから、どう育てていいか分からなかったんですけど。本当に手探りでね。だから、「師匠と呼ぶな」って最初に言ってたんですよ。師匠と呼んだらあかんて言って。師匠って呼んでなかったんですけど、周りが許さないんですよ。「おまえ、なんでやねん。どういう関係やねん」みたいになって。師匠と呼ぶようになって。友達みたいになってたんですけど。しょっちゅう一緒でしたね。
――師匠として笑瓶さんを怒ることはあったのでしょうか?
怒ったりもね、無いんですねあんまり。あいつから下のやつは、だいぶ怒りましたけど、ああちゃんと怒らなあかんねやっていうのも、いろんな奴来ますからね。だから、怒りましたけど、あいつに関してはそんなに怒るとかもなく、連れみたいになってましたね、ずっと。
――今日(通夜当日)の笑瓶さんのお顔はどうでした?
ECMO外した時の顔は、やっぱりちょっとふっくらというか、腫れてたんですよ、心臓やから。だけど、今日はもう、ええ顔してましたね。すごいいい顔してましたね。
――今笑瓶さんのどんな姿が思い浮かびますか?
あいつ俺のことを時々、冗談で、僕は「学」言うんですけど、ちょいちょい「まーちゃん、まーちゃん」言っとったから、「誰がまーちゃんやねん」ってよう言ってましたよ。生まれたところも割と近いんですよ、僕とあいつは。その縁でも、やっぱり環境もよう似てたからね。だから真剣に考えたらちょっとおかしいじゃないですか、師匠よりも先に逝くっていうのは。
――最後に笑瓶さんにかけたい言葉は
まあ、あとちょっと僕もやることがあるのであれなんですけれど、心配せんとね、多分、奥さんのこととか、残した弟子のことも心配やから、それはもう心配せんでいいよというのを、声をかけてやりたいなと思いますね。