2024年の“おすすめしたい絵本” 1位は『大ピンチずかん2』 絵本専門店・書店の担当者が選ぶ
この賞は、絵本月刊誌MOEが全国の絵本専門店・書店の児童書売り場担当者にアンケートを実施し、その年におすすめしたい絵本30冊を決定。ランキング形式で発表されます。
1位に輝いたのは、絵本『大ピンチずかん』の第2弾となる、鈴木のりたけさんの『大ピンチずかん2』(小学館)です。絵本では、「子どもが大ピンチに陥ってしまったとき、その大ピンチの理由がわかれば、そんなにおそれることはない」として、子どもが陥りやすい大ピンチを大ピンチレベルの順に掲載しています。
作者の鈴木さんは受賞を受け「毎回、本を開いた人を驚かせたい、新しい気持ちにさせたいと意識して制作しているので、その思いが通じたようで、感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びを明かしました。
また2位には、猫の目を通して子どもの成長と巣立ちを描く、大森裕子さんの『わすれていいから』(KADOKAWA)。3位には、公園や銭湯などにシカだけが描かれ、探し絵のようなシュールで不思議な作品となっているキューライスさんの『シカしかいない』(白泉社)が選ばれました。
■『第17回MOE絵本屋さん大賞2024』受賞作品
1位 『大ピンチずかん2』(鈴木のりたけ/作 小学館)
2位 『わすれていいから』(大森裕子/作 KADOKAWA)
3位 『シカしかいない』(キューライス/作 白泉社)
4位 『いちごりら』(麻生かづこ/作 かねこまき/絵 ポプラ社)
5位 『ちょっぴりながもち するそうです』(ヨシタケシンスケ/作 白泉社)
6位 『トドにおとどけ』(大塚健太/作 かのうかりん/絵 パイ インターナショナル)
7位 『火の鳥 いのちの物語』(手塚治虫/原作 鈴木まもる/文・絵 金の星社)
8位 『おすしが あるひ たびにでた』(田中達也/作 白泉社)
9位 『パンダのおさじと ふりかけパンダ』(柴田ケイコ/作 ポプラ社)
10位(同時受賞)『そそそそ』(たなかひかる/作 ポプラ社)
10位(同時受賞)『くまたのびっくりだいさくせん』(柴田ケイコ/作 白泉社)