注目バンド・羊文学、アニメ映画主題歌決定
女優の芦田愛菜さんが主人公の声優を務める、長編アニメーション映画『岬のマヨイガ』(8月27日公開)の主題歌を3人組オルタナティブロックバンド・羊文学が担当することが発表されました。
映画はある事情で家を出た芦田さん演じる17歳の少女・ユイと両親を事故で亡くしたショックで声を失った8歳のひよりが、ふしぎなおばあちゃん・キワさんと出会い、海の見える古民家“マヨイガ”で暮らしていく物語。血のつながりのない新しい家族たちとの、ふしぎだけど温かい共同生活を描いたファンタジー作品です。
■注目バンド・羊文学 初のアニメ映画主題歌書き下ろし
そして、主題歌を手がけたのが2020年にメジャーデビューを果たし、透明感ある歌声と繊細な歌詞で若者を中心に人気のバンド・羊文学。映画の世界観に寄り添い“帰る場所”をテーマとした、ぬくもりを感じさせる楽曲『マヨイガ』を映画のために書き下ろしました。
■羊文学 主題歌『マヨイガ』に込めた思い
楽曲についてメンバーの塩塚モエカさん(Vo.&Gt.)は「主題歌『マヨイガ』に込めたのは、ユイとひよりの幸せを願う気持ちです。おばあちゃんやマヨイガに出会う前の辛い日々を頑張って生きた抜いた二人に、これからの日々の美しさ、優しさにたくさん触れて、素敵な大人になってほしい。そう思って作曲しました。どんな形であれ“帰る場所”、即ち、自分を肯定してくれる場所があるということは、とても暖かいことです。そしてこの時代を生きるために、なくてはならないことだと思います。それが家族とは別の誰かの元かもしれないし、自分の心の中かもしれないし、音楽や芸術かもしれない。私自身や、私の音楽も誰かのそういう場所になれたらいいと思います」とコメント。
■川面監督「多くの人に、この映画の文脈の中でこの曲を聴いてもらいたい」
また、映画の監督を務めた川面真也さんは「『世界を愛してください』デモを聴かせてもらったとき、この言葉に、唄に本当に感動しました。『岬のマヨイガ』という映画は、この一言が加わることで一つの作品としてしっかり完成したような気がします。多くの人に、この映画の文脈の中でこの曲を聴いてもらいたいです。羊文学さんの凄さが判ると思います。映画に寄り添いつつも昇華した主題歌を作ってもらって、監督としてとても感謝しています。ありがとうございました。この曲がたくさんの人に届きますように」と主題歌を手がけた羊文学に感謝の思いを伝えました。
(C)柏葉幸子・講談社/2021「岬のマヨイガ」製作委員会
写真:羊文学 Sony Music Labels Inc.