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窪塚洋介、出演依頼は巻物だったと明かす

2021年8月15日 11:55
窪塚洋介、出演依頼は巻物だったと明かす

俳優の窪塚洋介さんが14日、東京・渋谷のユーロスペースで行われた映画『全員切腹』(豊田利晃監督)の初日舞台あいさつに出席しました。

明治初期、「井戸に毒を撒いて疫病を広めた罪」で切腹を命じられる侍(窪塚さん)が主人公の物語。豊田監督は「それぞれの個人に“みんな、責任を取っているのか”、そういうことを、自分自身を含めて問いたかった映画です」と作品に込めた思いを明かしました。

主演の窪塚さんは「『自分』って書くと、『自由の分身』って読めるなって思って。こんな時代に自分らしく、なるだけ自由に人生を生きたいと思う人たちの、何かの支えだったり、道しるべみたいなものに、この作品がなれたら幸せだなと思います」と、あいさつしました。

クラウドファンディングにより支援者を募って製作された26分の短編ですが、窪塚さんは出演依頼を「即決的な感じ」で引き受けたと告白。豊田組の撮影に参加する心境を「豊田さんは弁当代とガソリン代で映画を撮ってしまう人なので。豊田さんにほれて“一緒に仕事がしたい”っていう役者だったり、スタッフが集まってきて“豊田さんの夢を一緒に見る”みたいな感じ」と話しました。

また、自宅に届けられた巻物が「出演オファー」だったそうで、窪塚さんは「茶封筒に入っていて、“何だろうな、これ”と思って開けたら巻物が入っていて。出演オファーなんですけど、手書きの文章で、最後に『全員切腹』って書いてあって。“オレ、殺されるの?”って、“死ねって言ってんのかな”っていうような、迫力のあるオファーをいただいた」と語りました。

撮影は2日間で行われました。Wi−Fiの電波が届かない山形県内の神社などもロケ地で、窪塚さんは「基本的にスマホを持って生きているんで、それがなくなったときの自由さだったり、集中力だったりが、“ここまで変わるのか”っていう気がしたし、張り詰めた空気の中で芝居をさせてもらえた」と振り返りました。