“泣けるアニメ” 魅力を言葉のプロが語る
プロフィギュアスケーターでタレントの浅田舞さんが28日、アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(日本テレビ『金曜ロードショー』で29日に特別編集版を放送)についてコメントを寄せました。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は京都アニメーション制作のアニメ。2018年にテレビシリーズが放送されると“泣けるアニメ”と大きな話題に。去年公開された劇場版は興行収入20億円を突破し、日本アカデミー賞・アニメーション作品賞で優秀賞に輝きました。
アニメ好きの友達から薦められて見たという浅田さんは「“愛してる”の意味を探し求める物語。描写がとにかく美しくドラマチックなのが一番の魅力です。悩みながらもさまざまな人の愛に触れながら学び成長していくヴァイオレットの姿は美しいです!今回の放送で、さらに多くの方に見てもらえればと思います」とコメントしています。
■“人に感動を伝えたくなる…”芸能人の間でもファンの輪広がる
実はこの作品、東野幸治さんや俳優の工藤阿須加さん、ホストで実業家のROLANDさん、歌手の鈴木愛理さんなど…多くの芸能人たちから熱狂的な支持を受けています。
見た感想について—
東野幸治さん「僕の頬に涙が止まらなかったです」
工藤阿須加さん「伝えることの素晴らしさをこのアニメで改めて教えられました」
ROLANDさん「AIが普及し日に日に機械的になっていく現代社会に一石を投じる作品」
鈴木愛理さん「いつも心揺さぶられながら観ていました」
このアニメの特徴は、見て感動した人が“さらに人に伝えたい”と魅力が広まっていること。東野さんはハライチの岩井勇気さんと千鳥のノブさんから、ROLANDさんは女優の足立梨花さんから、鈴木さんは同い年の友人から薦められてハマったことを明かしています。
また“言葉のプロ”であるアナウンサーたちの間でもこの作品が話題に。日本テレビの水卜麻美アナウンサー、中島芽生アナウンサー、伊藤遼アナウンサーの3人が魅力を語りました。
■「絵画を見ているのかな?」うっとりする映像美
伊藤:『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の魅力、なんでしょう?中島さんどうですか?
中島:私が一番すごいなって思うのは、映像美ですよね。光、風、水面のきらめきとか、お花がちょっと揺らめいている…もうその全てが美しい。それがまた登場人物の心理描写とすごくリンクしていて、ものすごくワーっと心をより締め付けられるっていうのはありますよね。
伊藤:そんな中で好きなシーンありますか?
中島:なかなか「これ!」って絞れないんですけど、やっぱり「湖を飛ぶ」シーン!あれはやっぱりすごいな!って思いますよね。紅葉が湖に映り込んでいて、そこをヴァイオレットちゃんがまさに飛ぶんですよね!その瞬間のあの水面をぜひみなさんに見てほしい!ただあのシーンを見てほしい。
伊藤:もう芸術作品ですよね。
中島:そうなんです!アニメの域も超えているような、ただただ見ていてうっとりする。絵画を見ているのかな?みたいな、そういう感じがしますよね。
■主人公と一緒に成長「家族に連絡しよう」
水卜アナが語るのは本作の主人公・ヴァイオレットの成長について—
ヴァイオレットは感情を持たない“武器”として、戦争に出された過去を持つ女性。人の気持ちを理解したり、自分の気持ちを表現したりすることができません。物語はそんなヴァイオレットが戦地から戻り、さまざまな人からの依頼で手紙を代筆する“自動手記人形”の職に就くところから始まります。そこでの経験を通してヴァイオレットは次第に人の心を理解し、愛とは何かを知っていきます。
水卜:このヴァイオレットちゃんは兵器として育てられてっていう意味で、人間の感情を知らない女の子で。そのヴァイオレットちゃんを通してだからこそ、好きな人とか、友達とか、家族への愛ってこんなに素晴らしいものなんだっていうのを、一緒に体験していけるような気持ちになって。見終わった後に「家族に連絡しよう!」とか、特にこの時期会えないっていうのもあって。あと「思ったことをしっかり言葉にしよう」って思えた話でしたね。
さらに中島アナはコロナ禍と重なり、“手紙”の温かさにアニメを通して気づいたといいます。
中島:舞台が戦争が終わってすぐだから、みんなちょっとどこか傷ついているんですよね。それを手紙とか言葉を通して癒やされていく。これがコロナで私たちどこか我慢していたりとか、傷ついていることってあると思うんですけど、その感情と一緒の部分があって。そういったところも共感して、その言葉に癒やされるんじゃないかなって思います。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
10月29日(金)午後9時から日本テレビ『金曜ロードショー』で“特別編集版”を放送
11月5日(金)には同時間に『外伝—永遠と自動手記人形—』を放送
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(c)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会