好きな男性アナ1位に藤井アナ、歴代最高齢
ORICON NEWSが10日、年末恒例の「好きな男性アナウンサーランキング」を発表し、日本テレビの藤井貴彦アナウンサーが歴代最高年齢の50歳で、初の1位に輝きました。一報を受けて本人に心境をたずねると、“藤井節”で答えが返ってきました。
■歴代最高年齢50歳で初の1位
ORICON NEWSによりますと、夕方放送「news every.」キャスターである藤井アナには、昨年同様、コロナ禍の視聴者を勇気づけたとの声が多く寄せられたといいます。
藤井アナといえば、速報での的確な実況などといったアナウンス力に加えて、視聴者に寄り添う言葉で知られ、「救われた気がした」などの声があいつぎ、ネット上で話題になってきました。
■2021年も「藤井アナの言葉」が話題に
今年は、東京オリンピックに際して、コロナ禍で賛否が分かれるなか「せっかくやるなら応援しましょうというつもりはありません。ただ、この大会に純粋な思いを、努力を注ぎ込んできた人がいます。その人たちへのリスペクトだけは忘れたくありません」とコメント。
また、小室眞子さん・圭さんの結婚会見について伝えたあと「おめでとうございます」「みなさんの大切な言葉をSNS上で浪費することがないようにと願っています」と呼びかけました。
■ガッキー結婚でもトレンド入り
女優の新垣結衣さんと星野源さんの結婚について伝える際には「おめでたいニュースが入ってまいりました。みなさん落ち着いてください」と伝え、twitterで「藤井アナ」がトレンド入りしました。
今回ORICONランキングに際しては、「災害時や緊急時などの声がけで助かった人も多いと思う。「届く」言葉を使っているのは藤井さんだけなんじゃないか」などの意見も寄せられたといいます。
■社内で明かしていた思い
藤井アナが「every.」で視聴者に向けた言葉を付け加えることを意識したのは、コロナ禍の去年のことでした。連日、新規感染者の数についての速報ニュースを伝える際に「数字が一人歩きして怖がらせていないか」と考え、そこからニュースのあとに言葉を添えるようになったといいます。
ただ藤井アナによれば「ニュースが入ったりVTRが押したりして飛ばされることも度々あった」そうで、あくまでニュースを伝えることを主眼とし「状況が許せば」と控えめな姿勢だったと明かしています。
毎日、日記を書き、言葉をメモするなどする藤井アナ。伝える際に心がけたのは「誰も批判しない」「誰も置き去りにしない」「前向きな言葉」だと番組で語っていました。
■「非難の声ではなく拍手を」
例えば感染者数が急増する中では…。不安に思う人が多いなか「2週間後の未来は変えることができます」とテレビの前の人に呼びかけました。
また、コロナ禍に最前線で働く人たちへの言葉でも注目されました。
スーパーで働く人たちへの対応について「お客様は神様ですから、生活を支えてくれる店員さんにも神対応でお願いします」と言及。
医療従事者やその家族が差別されるなどした時期には『医療関係者も1人の人間です。初めて出会う患者の命を必死に救っています。冷たい視線はいますぐ温かい支援に変えなければなりません』とコメント。他にも『いま誰かのために必要な仕事ほどしわよせが激しくなっています。ですからそこに送られるのは非難の声ではなく拍手であるべきです。』などと呼びかけていました。
■「長くやっていてよかった」
藤井アナは入社27年目。スポーツや報道畑を歩み、2010年夕方ニュース番組「news every.」キャスターに。「MUSIC BLOOD」のナレーションなども務めています。
入社以来「好きなアナランキング」トップ10入りしたこともないと話していたなかで、去年、初めて3位にランクイン。そして今年は歴代最高年齢の50歳で初めての1位となりました。
藤井アナは「過去最高齢ということで長くやっていてよかった」とコメント。また、明日からどうするかとの質問には「普通に出社します。褒められるのは今日だけです」と、冷静な“藤井節”で答えが返ってきました。
■2位、3位は…
2位には同期入社で現在はフリーの羽鳥慎一アナ、3位にはNHKの武田真一アナがランクインしました。ORICON NEWSによると羽鳥アナは殿堂入りに王手をかけていたなか、首位の座を明け渡した形だということです。
「2021年12月10日 ORICON NEWS調べ」