三遊亭円楽が体調を語る“医師が驚く気力”
「笑点」メンバーの落語家・三遊亭円楽さん(71)が現在開催中の五代目三遊亭圓楽一門による特別興行「冬の両国寄席まつり」の千穐楽(15日)でトリを務めることになりました。演目は、夫婦の絆を描いた古典落語『芝浜』。寒い冬に心温まる人情噺の名作を久しぶりに高座にかける思いとは—
■円楽さんが語る古典落語『芝浜』への思い
最初は、お師匠さん(五代目圓楽さん)のベースでね。そこにいろんな人のエッセンス、聞いて加えて、足して引いて、自分なりのものをこさえたいと思って。いま自分なりの一つの形が、小道具の使い回し。そこの部分での感情移入。談志師匠(立川談志さん)が落語の神様が降りてきたって言うけど、暮れっていうと第九と同じで寄席は芝浜。何年に一遍しかやってないんだけど、さらい直してグッと踏み込んでやってみようかな。ただ、その日が副作用のピークだったらいいね(笑)そうすると逃げられるから。調子が悪いって(笑)
2018年に肺がん、その翌年に脳腫瘍と二度の大病を患った円楽さん。現在の体調と来年の夢については—
■大病を乗り越えた現在の体調と来年の夢
ひと月の間にこういうの(波)があるから。3年以上でもって医者が驚いてる。30何クール化学療法やっててよく持ちますねって。気力だろうね半分はね。人間は気力がなきゃだめ。高座はね、不思議なもんだね、好きなことやってるのは大丈夫。終わってから泡吹くよ、少し長くやると。吸いすぎてね息を。落語やってると大丈夫。脳腫瘍の時を見たら、今の倦怠感と吐き気なんか何でもないね。あと気をつけるのは心不全だけだね。
今後は体調を考慮しながら3勤4休や4勤3休、地方は立て続けに行かないなど気をつけるという円楽さん。「少しスタンスを(落語会などの)プロデュースのほうへ持っていって、もうちょっと面白い仕掛けをつくりたい」と来年の夢を語っていました。