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三遊亭円楽&好楽「若竹」から35年の決意

2021年12月3日 20:37
三遊亭円楽&好楽「若竹」から35年の決意

五代目三遊亭圓楽一門の『冬の両国寄席まつり』が1日に初日を迎え、演芸番組「笑点」メンバーの落語家・三遊亭円楽さん(71)、三遊亭好楽さん(75)らが会見を行い、意気込みを語りました。

円楽さんは「35年この節目でもって、これからも両国を我々の基地として、(協会や派閥を超え)みんなと交流をする場にして、いろんな寄席へ出て行く」。好楽さんは「ずっと続けることが一番大事。何でも長く続けることが大事」と決意を新たにしました。

大師匠・三遊亭圓生さんが方針の違いから落語協会を脱退後、落語協会に所属する落語家が普段出演する「定席」と呼ばれる都内の寄席(上野・鈴本演芸場、浅草演芸ホール、新宿末廣亭、池袋演芸場)に出演できなくなった五代目圓楽さんとその弟子たち。

“若手育成のためにも落語ができる場所が必要だ”と五代目圓楽さんは私財をなげうち借金もして1985年、約6億円をかけ独自の寄席「若竹」を創設。経営難などにより4年半で閉鎖となりましたが、一門は両国に場所を移して現在に至るまで35年以上にわたり自分たちの寄席を守り続けてきました。

円楽さんは「落語という素晴らしい日本人がこさえた芸能を、皆さんに少しでも広く知ってもらって聞いてもらっていく場所をつくる。場所づくりが私のこれからの数年のテーマ。五代目圓楽一門から化ける人間、よくなってきた人間が増えてきております」。亡き五代目圓楽さんは『おまえたちも、少しは芸人らしくなったな』と言って喜んでくれていると思うと語りました。

何歳になっても“呼ばれる落語家”になるための努力を惜しまず、落語を大いに発信し、常に話題をつくっていく。そんな思いで一門はこれからも毎月1日から15日までの両国寄席をはじめ各地で落語を披露していくということです。


画像:(左から)三遊亭楽麻呂さん、円楽さん、好楽さん、三遊亭圓橘さん