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寄席紙切りの第一人者・林家正楽さん 76歳で死去 寄席出演の2日後に亡くなる

2024年1月26日 13:44
寄席紙切りの第一人者・林家正楽さん 76歳で死去 寄席出演の2日後に亡くなる
林家正楽さん
寄席紙切りの第一人者として知られる林家正楽さんが、21日に亡くなったことを落語協会が発表しました。76歳でした。

落語協会によると、正楽さんは1966年に、二代目・林家正楽さんに入門。『一楽』の芸名を名乗り、1983年には第13回 国立新人演芸会で金賞を受賞した正楽さん。2000年に、三代目・林家正楽を襲名しました。2020年には、令和元年度(第70回)芸術選奨 文部科学大臣賞(大衆芸能部門)を受賞するなど、寄席紙切りの第一人者として活躍しました。

2023年にも、第44回 松尾芸能賞功労賞や、第40回 浅草芸能大賞を受賞するなど、精力的に活動していた正楽さん。来月にも寄席などへの出演を予定していましたが、1月19日に出演した末廣亭での寄席が最後の出演となりました。

落語協会の会長・柳亭市馬さんは「正楽さんは、誰よりも寄席が好きで、寄席を大切にする芸人でした。まず一年中、どこかの寄席に、必ずと言っていいくらい、出演していました。今年の正月興行もいつも通り、お客様の注文に、見事に応えていたのですが、亡くなる前日、急に休まれたので、普段そういう人ではないだけに、余程調子が悪いのでは?と心配していましたが、こんなに早く、お別れする事になろうとは、夢にも思いませんでした」と、急逝だったことを明かしました。

さらに、「今はただ、一緒に高座をつとめられた喜びと、楽しかった思い出を噛みしめつつ、ご冥福をお祈り申し上げるだけです。三代目林家正楽師匠、長い間、本当に長い間、ありがとうございました。お疲れさまでした。好きな焼酎のお湯割り、ゆっくりやって下さい。またどこかで、会いましょう」と、追悼しました。