岡本健一 「男性が劇場に来なくてもったいない」 俳優生活39年 熱い演劇愛を語る
■「劇場に来ないのはもったいない」
製作発表会では、記者からの質問で“俳優として、また観客として感じる舞台の魅力”を聞かれた健一さん。「舞台はお金がかかるし高い。そのお金と貴重な時間を使って来てくれた人に、まずこの作品で自分たちは何を伝えたいのかしか考えていない。だからこの作品をいろんな人に見てほしい。若い人たちにも男性の人にも。男性が本当に劇場に来なくてもったいないなって思って…」と心境を明かしました。
その中でも、俳優として感じる舞台の魅力について「“(圭人さんと)親子共演で一緒にやれて幸せそうで楽しいですね!”って思っているかもしれないけれど、全然そんなんじゃない。スタッフもみんな、約3~4年かけて作って、1回の公演に懸けるわけですよ。その中の2~3時間に凝縮されて僕らが生きているんですけど、2~3時間たったら消えてしまうっていうライブの楽しさもある」と回答。
■俳優デビューから39年 「作品から日常に感じる力がある」
また、観客として見たときの舞台の魅力については「そこで生きている人たちに感動したり、家族を大切にしようと思ったり、社会に対して戦わなきゃいけないなとか、生の舞台作品から日常に感じる力が演劇にはあると思うんですよね。だから30年以上ずっとやり続けているんですけど」と、俳優デビューから39年となる思いを明かしました。
続けて「テレビや記事じゃ伝わらない。劇場に来て作品を見ないと(演劇の魅力は)分からないですよ。日本全国でも、(実際に生で)演劇を見た人っていうのは少ないんですよね。だからみなさんの力で、舞台に来るってことを広めてほしい」と、演劇愛を熱く語りました。