■海外人気高い“ヒロアカ” ファンのメッセージに「読めないけど熱意は伝わる！」
――6年にわたり“ヒロアカ”で緑谷出久を演じてきて、周囲の反響に変化はありますか？
『僕のヒーローアカデミア』って、海外の人気もすごくて。その人気も止まる所を知らないぐらい、どんどんどんどん人気になっていっているのをすごく感じるんですよ。だから、お手紙とかSNSのメッセージとかでも「何語なんだろう」みたいになって（笑）「えっ、読めない！」「読めないけど、熱意だけは伝わってくるぞ！」みたいなメッセージとかを非常にたくさんいただくことが増えまして。すごく世界中に愛されている作品って思うと同時に、世界にも見られているっていう（笑） 背負うものがヒーローはやっぱり多いなと。
――アニメの第6期が10月からスタートしました。今の気持ちは？
100話を超えている作品なので、積み重ねてきているものがたくさんあって。だからこそ皆さんの期待もすごく高まっているのを感じています。アフレコ現場もそうですが、スタッフさんもみんな気合入っているなと感じているので、6期はさらに盛り上げなきゃという気持ちですね。
――第6期の見どころは？
「ヒーローVS敵（ヴィラン）」というところで、規模がものすごく大きい戦いになるんですよ。それぞれの個性を活かして、おのおのの成長を見せる戦いでもあると思うので、そういった部分の“バトル描写”や“心の描写”とかは非常に注目する部分なのかな。今までよりも“めちゃめちゃヘビー”です。
■“ヘビー”なバトルシーンのアフレコ 終わった後は「記憶ないぐらい“真っ白”」
――“バトルシーンのアフレコ”はかなりヘビー？
そうですね。特にやっぱりデクは、いつも限界を超えてしまうんですよ。戦うたびに体がもうボロボロになるまで戦う子で。本当に命を削って戦うので、やはり僕自身も（精神を）削って削って、削り切らなきゃいけないなと思うんですよね。彼を見ていると。
だからこそ、全力で自分に「今できる精いっぱいをやるしかない」って思って（アフレコに）臨ませてもらっていると、「あっ…声が…」みたいなことはよくありますね。戦っていたら無我夢中になり過ぎちゃって。
――自身が演じていて苦しくなってしまうことは？
いや、苦しいことばっかりですね。やっぱり“背負う”って、本当に大変なんだなって思っていて。デクの生き方ってめちゃめちゃ大変なんですよね。割り切れたらいいのに、っていうところを絶対割り切らないから、そこはやっぱりすごく彼らしい生き方でもあり、でもそれ以上に苦しい生き方をしているなって。そういったことを感じながらお芝居をしていると、非常に僕自身も心が結構揺らぐというか、いろんな思いでいっぱいになってしまう瞬間は多々あるなと思いますね。その不器用なまっすぐさが彼のいいところで、すごく魅力的で、それがみんなをひきつけている理由なのかもしれない、やっぱり彼にしかできないことなんだなと思うと、勇気をもらえるというか。苦しいけれども全てはパワーにつながっているからすごいなって思います。いつもリスペクトしてますね。
――バトルシーンのアフレコで特に大変なところは？
自分以上の力を持つ相手と戦わなきゃいけなかったとき、「追い込まれるシーン」だったりすると、自分が出せる許容範囲、自分で把握しているものだと思っていたところを超えなきゃいけない。そういった時は本当に終わった後に“変な状態になっちゃう”というか。“フワフワしている状態”になるので、その時はもう“若干記憶ないぐらいの真っ白”というか。「何があったっけ、今?」みたいな。目がチカチカする感じという不思議な感覚に陥る時は、本当に大変だったんだなって思いますね。
■アフレコ後は…「好きなものを好きなだけ食べる」
――バトルシーンのアフレコの後の“ケア”は何かされていますか？
声優さん全員違うと思うんですけど、僕はもう“好きなものを好きなだけ食べる”。頑張った分、自分にぜいたくさせるというか。これだけ今日は超頑張って叫んだんだから、自分の好きな焼き肉を好きなだけ食べちゃおうみたいな（笑） お腹も「Plus Ultra!!（“ヒロアカ”の合言葉。「更に向こうへ！」の意味）しちゃえ！」みたいなことを結構やりますね。そうすると、自然と次の日起きた時に「お、全然元気！」みたいな。
――1番好きなのは焼き肉？
ハンバーグですね。ハンバーグが大好きで、食べると頑張れる気がするんです。頑張るためのものでもあるし、頑張った後のご褒美でもあるし。そうすると叫べるんですよね。不思議ですよね（笑）
