俳優・河合優実 、歴史ある映画賞で主演女優賞 「未来への糧としたい」
■【全文】河合優実さんコメント
本当にありがとうございます。今回選んでいただいた2本は自分にとってほかの何にも代えがたい映画なので、そのような作品で選んでいただきとても嬉しいです。『キネマ旬報』の表紙を主演女優賞というかたちで飾れることも、とても光栄に思っています。未来への糧としたいと思います。
■映画『ナミビアの砂漠』『あんのこと』とは
『ナミビアの砂漠』で河合さんが演じたのは、世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ。映画は、2024年開催の『第77回カンヌ国際映画祭』で国際映画批評家連盟賞を受賞。世界的に注目される作品となりました。
『あんのこと』では、幼い頃から母親に暴力を振るわれ、10代半ばから売春を強いられて、過酷な人生を送ってきた21歳の杏を演じました。この作品で河合さんは『第48回 日本アカデミー賞』優秀主演女優賞も受賞しています。
■映画、ドラマに引っ張りだこ
河合さんは『2021年 第95回 キネマ旬報ベスト・テン』で、『由宇子の天秤』『サマーフィルムにのって』『偽りのないhappy end』での演技が評価され新人女優賞を受賞。その後も躍進し、近年では宮藤官九郎さん脚本のドラマ『不適切にもほどがある!』で演じた昭和の高校生役が話題に。また、『チェンソーマン』で知られる藤本タツキさんの漫画をアニメ化した『ルックバック』では、漫画にひたむきな思いを抱く主人公・藤野の声優に抜てきされるなど、注目作への出演が続いています。
■主演女優賞・主演男優賞、共に20代による受賞は2012年度以来
『キネマ旬報ベスト・テン』は1924年度に始まった世界的に見ても非常に長い歴史がある映画賞で、これまでに多くの映画作品や俳優たちを選出してきました。
表彰式は今月20日に開催される予定です。