×

漫画家・鳥山明さん死去 『ONE PIECE』尾田栄一郎が追悼 「突き進むヒーローを見ているようでした」

2024年3月8日 12:25
『DRAGON BALL』や『Dr.スランプ』などで知られる漫画家の鳥山明さんが亡くなったことを受け、『ONE PIECE』などで知られる尾田栄一郎さんが、追悼しました。

尾田さんは、『週刊少年ジャンプ』の公式ページにコメントを寄せ「あまりに早すぎます。空いた穴があまりに大きすぎます。もう二度と会えないと思うと、悲しみが押し寄せてきます」と追悼しました。

さらに「子供の頃から憧れすぎていて 初めて名前呼んで貰えた日の事も覚えています。我々に『友達』という言葉を使ってくれた日の帰り道 岸本さんと盛大にはしゃいだ日も懐かしいです。最後に交わした会話も覚えています。漫画なんて読むとバカになるという時代からバトンを受け取り 大人も子供も漫画を読んで楽しむという時代を作った一人でもあり 漫画ってこんな事もできるんだ 世界に行けるんだ、という夢を見せてくれました。突き進むヒーローを見ているようでした」と振り返りました。

最後には「鳥山先生の残された創造性豊かな世界に敬意と感謝を込めて、心よりご冥福をお祈りいたします。天国が先生の想い描いた通りの愉快な世界でありますように」と締めくくりました。

鳥山さんが手がけた『DRAGON BALL(ドラゴンボール)』は、1984年から『週刊少年ジャンプ』で約10年半にわたって連載されました。コミックスは全世界累計2億6000万部を超え(2024年1月時点)、連載終了後も、テレビアニメ化や映画化などがされてきました。2022年には、映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』が公開されるなど、連載開始から約40年たったいまでも人気を誇っています。

2023年8月には、冒険ファンタジー作品『SAND LAND』が映画化され、アメリカなどでも上映され、北米最大規模の映画祭・ファンタジア国際映画祭で、審査員特別賞を受賞するなど、世界的にも評価されていました。

【コメント全文は以下】

あまりに早すぎます。
空いた穴があまりに大きすぎます。

もう二度と会えないと思うと、悲しみが押し寄せてきます。
子供の頃から憧れすぎていて
初めて名前呼んで貰えた日の事も覚えています。
我々に「友達」という言葉を使ってくれた日の帰り道
岸本さんと盛大にはしゃいだ日も懐かしいです。
最後に交わした会話も覚えています。

漫画なんて読むとバカになるという時代からバトンを受け取り
大人も子供も漫画を読んで楽しむという時代を作った一人でもあり
漫画ってこんな事もできるんだ
世界に行けるんだ、という夢を見せてくれました。
突き進むヒーローを見ているようでした。

漫画家に限らず
あらゆる業界で活躍するクリエイター達の少年時代に
ドラゴンボール連載当時の興奮と感動が根付いているでしょう。
その存在は、大樹です。

同じ舞台に立った僕ら世代の漫画家にとって
鳥山作品は近づく程により大きな存在と気づかされました。
怖いくらいに。
でもまた、飄々としたご本人に会えるとただ嬉しい。
僕らは血液レベルで鳥山先生が大好きだから。

鳥山先生の残された創造性豊かな世界に
敬意と感謝を込めて、心よりご冥福をお祈りいたします。

天国が先生の想い描いた通りの愉快な世界でありますように。

尾田栄一郎

一緒に見られているニュース