トレンドのY2Kファッション 秋冬のキーワードは“我慢”と“矛盾”
■秋冬の注目は“先がとがった靴” そのワケは?
Y2Kとは“Year2000”の略で、2000年代に流行したアイテムを今流に着こなすスタイルのこと。秋冬に流行するアイテムを森島さんに聞くと、紹介されたのは80年代や90年代頃にブームとなった“ウエスタンブーツ”。少しレトロさを感じるアイテムが今後のトレンドになるといいます。さらに、ウエスタンブーツのような“先がとがった靴”が注目だそうで「前までは“とんがり靴”はイカつく見えてしまい、あまり流行してはいなかったんです。でも、スニーカーと合わせると完全にカジュアルになってしまうコーディネートも、先がとがっているミュールやローファーを履くことで、女性らしさやオシャレ感を演出することができます」と話します。
■今後も続くY2Kブーム 秋冬でも「肌見せはマスト」
夏はおなかを見せる丈の短いTシャツやローライズパンツなどの“肌見せ”の多いアイテムが流行しました。寒くなる秋冬にY2Kスタイルはどう変化していくのか、森島さんに聞いてみると「春夏は露出多めでしたが、秋冬も肌見せです! 寒いですけどY2Kは“我慢”です。ボリュームのあるアウターを着るけど、中はタンクトップとか、ダウンジャケットの中に透けているトップスとか、寒くてもおなか見せはマストだと思います。我慢して着てほしいです(笑)」とオススメしました。
■トレンドアイテムは“矛盾”から生まれる
“我慢”が必要だという秋冬のY2Kファッション。最もアツいアイテムを聞いてみると、森島さんが真っ先に出したのは“アームウォーマー”です。この流行にも“我慢”が関係しているそうで「今もこれからもアームウォーマーはマストアイテムです。なんでつけるんだろうって思いますよね(笑) 今、若い子たちは“とにかく肌を見せたい”んですよ。でもTシャツだけだと寒いし、ちょっと足りない。寒さを我慢しなきゃいけないけど肌は見せたいっていう“矛盾”で生まれたものです(笑) つけることでアクセントにもなってかわいいですし。“キャミソールにアームウォーマー”とかが代表的なスタイルです」だということです。
実際に東京ガールズコレクションの会場では、アームウォーマーを身につける多くの人の姿が。22歳の美容関係の仕事をする女性を取材すると「肌出したいし、周りの友達も結構つけていて流行っているのでつけてます」と笑顔で話しました。