【特集】海外の名門バレエ団でトップに!湯沢市出身のバレエダンサー ふるさとへの思い
湯沢市出身のバレエダンサーの男性が、海外の名門バレエ団の先頭に立って活躍しています。
この冬に来日公演を控えていて、秋田でも踊りを披露します。
一時帰国した男性のこれまでの歩みと、ふるさとへの思いを取材しました。
世界で活躍するバレエダンサーを生み出した、ダンススクール。
湯沢市出身の細谷海斗さん、23歳です。
ヨーロッパの東に位置する国、ジョージアのバレエ団で活躍しています。
2歳でバレエを始めて、中学校卒業後に、ロシアのバレエアカデミーに入学した、細谷さん。
ロシアのバレエ団を経て、おととし、ジョージア国立バレエに入団しました。
このバレエ団で去年、在籍する77人の中から8人だけが選ばれる最上級のリーディングソリスト・プリンシパルになりました。
県出身者が海外バレエ団の最高位に昇格するのは初めてです。
その実力を評価され、主役やソロなど、主要なパートを任されている細谷さん。
恩師も教え子の活躍に目を細めています。
伊藤毅 先生
「彼がバレエを始めてロシアに留学するまでずっと見守ってきましたけど、素直な気持ちとひたむきさのもっと踊れるようになりたいとか学びたいとか、スポンジのような吸収力が彼にすごくあって、吸収力が今までの道を開いてきたんだなっていうふうに思っています」
細谷さんは、年末に日本で開かれるジョージア国立バレエの公演「くるみ割り人形」に出演します。
チャイコフスキーが作曲したバレエ作品で、「眠れる森の美女」「白鳥の湖」と共に三大バレエと言われている、「くるみ割り人形」。
少女がクリスマスの夜にもらったくるみ割り人形が王子に変身し、一緒にお菓子の国を旅する物語です。
細谷さんは、くるみ割り人形役を演じます。
細谷海斗さん
「最初は名の通りくるみ割り”人形”なので、人形姿で出てくるんですね。みんなの前で踊りを披露して、人形のまま踊ったりするんですけども、やっぱり人間に生まれ変わった時に動作だったりが一変するんですよ。やっぱり人形と人間、まったく違うので、そういう違いを自分の中でひとつ持ちながら踊ることを心がけています」
秋田での公演は、12月7日の土曜日。
秋田市のあきた芸術劇場ミルハスで行われます。
細谷さん
「僕が今こうしてダンサーになって、凱旋という形でふるさとで踊らせていただけるチャンスをもらって、その違いというか成長したかどうかわかりませんけども、ぜひ見に来てほしいなって思います」