さようならリリー 小雨が降る中 トラックでふるさと仙台へ
繁殖を目指して秋田市の大森山動物園に来ていたアフリカゾウ「リリー」が、仙台市の八木山動物公園に帰っていきました。
小雨が降る中、慎重に作業が行われ、動物園の飼育員などが温かく送り出しました。
アフリカゾウの「リリー」は、3日朝、輸送用の箱に入りました。
環境を変えることでアフリカゾウの繁殖を目指そうと、2018年10月に仙台市の八木山動物公園から大森山動物園にやって来たリリー。
秋田で5年半余り、多くの県民に愛されてきました。
ただ、パートナーが死んで繁殖の可能性がなくなったことなどを受けて、八木山動物公園に戻ることが決まりました。
大森山動物園でも大切に育てられてきたリリー。
午前9時半ごろにトラックに移されました。
三浦匡哉 園長補佐
「体調を崩して倒れてしまった時は、僕らも必死でしたし、リリーも頑張ってくれたので、何とかその日のうちに起き上がることができて、だんだん体力も回復して、きょうに至ったということです」
「戻ったら長旅ですので、ゆっくり体を休めてほしいなということと、向こうで待っているゾウ達がいますので、また仲良く暮らしてもらえればいいなと思います」
動物園の飼育員などに見送られたリリー。
3日午後、無事に仙台に到着しました。
大森山動物園には、同じように繁殖を目指して八木山動物公園に行っていた「花子」が、5日、帰ってきます。