大館市の鳥潟会館庭園 国の名勝に指定へ
大館市の鳥潟会館の庭園が、国の名勝に指定されることになりました。
文化審議会が24日、国の名勝に指定するよう文部科学大臣に答申したもので、正式に指定されれば、県内にある国の名勝・特別名勝は、7件目となります。
新たに国の名勝に指定されるのは、大館市にある「鳥潟会館庭園」です。
「鳥潟会館」は、江戸時代を通じて地域の世話役を務めた鳥潟氏の住宅跡で、建物の周りに広がる庭園は、第17代当主の鳥潟隆三さんが作らせたものです。
京都から多くの庭師や職人が訪れ、1935年から5年かけて完成されたといいます。
池の周りを見て回る池泉回遊式庭園で、山から海へと水が流れる風景を作り出しています。
庭の石は全国各地から取り寄せていて、池の船着石などには京都の鞍馬石、景観を整える景石には福井の若狭湾の石が使われています。
66種類、約800本の樹木も植えられ、季節によって様々な表情を見せる、「鳥潟会館庭園」。
文化審議会の24日の答申を受けて、国の名勝に近く正式に指定されます。