地域の安全と五穀豊穣願う 沼入りぼんでん
横手市平鹿町で4日に伝統行事「沼入りぼんでん」が行われました。厄年を迎えた男性などが沼の中心に梵天を立てて地域の安全と五穀豊穣を願いました。
「沼入りぼんでん」は横手市平鹿町醍醐の荒処地区に300年以上続くとされる伝統行事です。梵天の担ぎ手を務めるのは結婚や厄年といった節目を迎えた男性たちです。今年は親戚の代理で数十年ぶりに中学生も参加し、伝統行事を盛り上げました。
神社を出発し集落を練り歩いたあと梵天が向かったのは地区にある弁財天沼です。
多くの見物客が見守るなか担ぎ手たちは、肩までつかる冷たい水とぬかるむ足元に苦戦しながら沼の中心に米俵を飾った長さ4メートルの梵天を立て、地域の安全と五穀豊穣を願いました。
地域に脈々と受け継がれてきた沼入りぼんでん。沼に立てられた梵天は稲刈りが終わるまで地域を見守り続けます。