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劇団四季、最新作ミュージカル『ゴースト&レディ』の稽古を公開 漫画を原作に“男性層の開拓”

2024年4月4日 6:15
劇団四季、最新作ミュージカル『ゴースト&レディ』の稽古を公開 漫画を原作に“男性層の開拓”
稽古場取材会では稽古が公開され、作品についてのインタビューも行われました
劇団四季の新作オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』の稽古場取材会が3日、四季芸術センターで行われ、稽古の様子が公開されました。

藤田和日郎さんのコミックス『黒博物館 ゴーストアンドレディ』(講談社)を原作にミュージカル化される劇団四季の新作オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』。本作は看護の道に進むことが使命と信じているフロー(フローレンス・ナイチンゲール)と、芝居をこよなく愛するシアター・ゴーストのグレイの不思議な絆を描いた物語です。

演出は、2016年初演の劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘』を手がけたスコット・シュワルツさんが担当。スコット・シュワルツさんは「このゴースト&レディは漫画にもとづいたミュージカルです。それをステージにのせることに素晴らしい感慨を受けています」と話しました。

稽古では、フローが看護婦たちと共にスクタリ陸軍野戦病院へ向かうナンバーやグレイが生前の人生を回顧するナンバー、フローとグレイがお互いの声が聞こえないところで思いを重ねるナンバーが公開されました。

グレイ役を演じる金本泰潤さんは、「自分の過去を認め人を信じ、この先、生きていくっていうのはすごく作品を通じて僕も学びました」とコメントし、フロー役を演じる真瀬はるかさんは「信じてみたいものを信じて、選んじゃいけない人生ってないなって思って勇気を作品からもらっています」と笑顔で話しました。

■漫画を原作にミュージカル化 “男性層を開拓したい”

劇団四季の吉田智誉樹代表取締役は、原作になっている漫画について「私たちが必ず作品に込めている“人生に生きるを値する”ということを十分に表現できる土台だなと思いました」と明かしました。

さらに、漫画をミュージカル化することで“男性層を開拓したい”といい、「今の我々のお客様の構成は作品にもよるんですけれども、70%くらいが女性・30%くらいが男性です」と現在の客層について明かすと、続けて「2割から3割しかお越しになっていない男性という層を、彼らが興味を持ちそうなコンテンツで開拓していくということは大きな課題だなって思っています。今回のゴースト&レディというのは、藤田先生の作品の愛好者の方には男性が多いと伺っていましたので1つ突破口になるかなと思っています」と期待を見せました。

『ゴースト&レディ』は、5月6日(月・祝)にJR東日本四季劇場[秋]で初日を迎えます。

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