野沢雅子 88歳 声優歴60年以上 好きな“3つの言葉”「毎日同じだったら飽きちゃいますよね」
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■『第66回毎日芸術賞』の特別賞を受賞
これまで数多くの作品に出演してきた野沢さん。『ドラゴンボール』シリーズの孫悟空役などを長きにわたり務めていることから、優れた芸術的成果をあげた個人・団体に贈られる『第66回毎日芸術賞』の特別賞を受賞しました。
――特別賞を受賞した喜びを教えてください。
もうビックリです。喜びが来る前に驚いて、「え! なんでそんな賞いただけるの!?」って感じですよね。でも賞はいただけたら本当にうれしいです。
■声優としての初仕事は“洋画の吹き替え” 初アニメは『鉄腕アトム』
――声優の道を進み始めたきっかけは、なんだったんですか?
私、舞台が大好きで舞台女優だったものですから、別にマスコミっていうのは興味なかったんですよ。でも食べていけないんですよね舞台では。マスコミのお仕事をさせていただくと劇団にもお金が入るので、それで自然とマネジャーが売ってくださっていて、「こういう仕事なんだけど」って。嫌とは言わないじゃない。なんであっても「分かりました。はい。やります」って言って、ずっとそれから続けてきているんですよ。
――声優としての初めての仕事は覚えています?
多分ね洋画(の吹き替え)だと思います声優は。アニメーションとしては『鉄腕アトム』です。
――声優というお仕事を難しいと感じたことはありますか?
難しいって感じたことはないんですけど、いろんな役ができるじゃないですか。私、顔を出してるドラマだったら絶対男の子の役なんてできないじゃないですか。でもなんでもなれますからいいですね声優は。
■キャラクターの名前宛てのファンレターも
――ファンレターなどファンとのやりとりで印象に残っていることはありますか?
全てって言うとおかしいんですけど印象には残ります。こういうふうに見ていてくれているんだ、こんなに一生懸命やってくれているんだっていうのが伝わってくるので文章の中でね。うれしいじゃないですか皆さんに見ていただけるっていうのは。
――ファンレターが野沢さんの名前じゃなくて、キャラクターの名前でくることもありますか?
最近は、郵便屋さんも皆さん覚えていてくださってありがたいことに。例えば“孫悟空さま”って書いてあって、野沢って字なんかどこにも書いていなくても、ちゃんとポストに入っているんですよ。だからこういうことはうれしいことだって思って。
■アニメ『あらいぐまラスカル』 ラスカルの役作りで動物園へ
――『あらいぐまラスカル』の役作りで動物園に行かれた?
行きました。10日間は行ったんですよ。鳴きませんアライグマって。でも、どうしたかっていったら、10日目に「あ~、また鳴かなかった」って家に帰ってきたときに、私『野生の王国』っていう番組大好きなんですよ。動物が出てくる番組なんですけど。家でテレビをぼーっと見ていたら、アライグマが出てきたんですよ。(アライグマが)出てきて、パッと止まったときにたった一言鳴いて、「これだ!」と思ってそれをインプットしました。
■好きな言葉は「自由・夢・ハプニング」
――これまでの人生の中で大切にしている言葉やモットーがあったら教えてください。
大切にしている言葉は『自由』です。モットーもこれです。自由に生きたいですね私は。自由って勝手気ままな自由じゃなくて、ある程度縛りはありますよね。常識的なことは守っての自由。それで生きていきたいですよね。
――“自由”の他にも好きな言葉はありますか?
私いつでも好きな言葉って言われると、“自由・夢・ハプニング”。大好きなんですこの3つが。夢は常に持っていた方がいいじゃないですか。でもハプニングも「えー! こんなことがあるんだ」っていうのもいいじゃないですか。ドキッとするし、生きていくうえにはとってもいいことだと思うんですハプニングって。毎日同じだったら飽きちゃいますよね、いくら自分のことでもね。