×

加藤シゲアキ 「働く仕事っていう部分で力になりたい」チャリティー小説に込められた思い

2025年1月21日 22:25
加藤シゲアキ 「働く仕事っていう部分で力になりたい」チャリティー小説に込められた思い
記者会見に登壇した加藤シゲアキさん
NEWSの加藤シゲアキさん(37)が、チャリティー小説の発売記念会見に登壇。加藤さんがチャリティー小説の企画がスタートした経緯を語りました。

能登半島地震のチャリティー小説として、加藤さん、小川哲さん、今村翔吾さんの3人をはじめ、10人の作家により執筆された小説『あえのがたり』は、“おもてなし”と“お祭り”の意味合いを持つ、能登の伝統儀礼『あえのこと』から名付けられ、『おもてなし』をテーマにしたアンソロジー小説です。

■チャリティー小説企画のきっかけ「支えになることはできないのだろうか」

チャリティー小説を執筆するきっかけについて、加藤さんは「直木賞の選考中に、(能登半島)地震が起きたことで、自分の中で、なにか作家として力になれることはないのだろうかと思うに至りまして。小説で被災地を盛り上げたり、支えになることはできないのだろうかと。僕自身が30年前に阪神淡路大震災を経験したってこともありまして、何かできないのかなと思ってる中で、直木賞の待ち会にまず今村先生が来てくださって、一緒に何かやりませんかというお話をさせてもらいました」と自身の経験から構想したと語りました。

続けて「その後夜、残念会という形で食事していたところに、今度小川さんが来てくださって。来てしまったばかりにこんな構想があるんですけど、ということでチャリティー小説一緒にやりませんかというふうにお誘いしたのがことの始まりでした」と話しました。

■被災地を訪れ、チャリティー小説に込めた思い

2024年8月下旬に被災地・能登を訪れたという、加藤さん。被災地の状態を目の当たりにして「(被災しても)書籍を求めている方はたくさんいるし、本屋さんにも実際人がいるのを見ました。たくさんの方でもないけれど、書店に足を運んでいる人は必ずいるということ自体が、僕自身が改めてチャリティー小説を書く意味っていうものもあるかなとも思いました」と語りました。

また加藤さんは「今回、チャリティーをやりたいって思った時に僕自身がね、寄付をすれば済む話かもしれなかったんですけど。そうではなくて、働く仕事っていう部分で何か力になりたいって思ったんですよね。それは自分にしかできないものっていう部分で、僕はチャリティー小説っていう形で日本中にこの本が並んで買ってくださり、読んでくだされば能登に寄付されるっていうことが、僕自身の中で一つ、書店という部分の産業も含めて盛り上げることができるのかな」と、チャリティー小説に込めた思いを明かしました。

会見には、この企画の中心となった加藤さんのほかに、小川さんが登壇し今村さんはリモートで参加しました。

最終更新日:2025年1月21日 22:25