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石原さとみ、おなかの我が子に“見せたい映画” 有村架純、広瀬すずら『映画の祭典』で華やか競演

2022年3月12日 22:10

日本映画界最高の栄誉とされる、日本アカデミー賞。その授賞式が11日に行われ、各賞に輝いた女優陣が華やかな衣装を身にまとい出席しました。

優秀助演女優賞には石原さとみさん、清原果耶さん、草笛光子さん、西野七瀬さん、広瀬すずさん。優秀主演女優賞には天海祐希さん、有村架純さん、永野芽郁さん、松岡茉優さん、吉永小百合さんが選ばれました。

1月に第1子の妊娠を発表した石原さとみさんは『そして、バトンは渡された』で初めて母親役に挑戦しました。娘に愛情を注ぐ母親を演じ「この作品は唯一生まれてくる子には見せたいなとすごく思いました、(共演した)永野芽郁ちゃんと稲垣来泉ちゃんの笑顔が、私は本当に好きで、大好きで、力強くて会っただけで一瞬で人を明るくさせられるような2人のような人になってほしいなっていう気持ちを込めて見せたいなと思います」と、妊娠中の我が子について思いを明かしました。

1950年に松竹歌劇団に入団し、70年以上のキャリアがある草笛光子さんは、88歳にして、初めて優秀助演女優賞を獲得しました。草笛さんは『老後の資金がありません!』で浪費癖が抜けないしゅうとめを演じました。役作りについて「“どうやってやるんですか?”って監督に聞いたら“もう何もしないでください、演じないでください、そのままで”と言われて、もう演じないでやりました」と、ありのままで役に向き合ったことを明かしました。

吉永小百合さんは『いのちの停車場』で初めて医者役に挑戦。「救急救命センターのことを一生懸命勉強しないといけないのに、コロナで行っちゃだめってなってしまって。そうしたら大学の救急救命センター長の先生がわざわざ撮影所まで来てくださって、本当に手取り足取り教えてくださったんです」と撮影を振り返りました。

その撮影のクランクアップでは、共演した広瀬すずさんからあるサプライズがあったそうで「クランクアップの前の日にすずちゃんは撮影が終わったんですけれども、お帰りになったかなと思ったら、私が終わったときにぱっと現れて“スタッフのみなさま、吉永さんお疲れ様でした”っていうTシャツを着て現れてくださって、本当にすてきだな、よかったなって」とエピソードを語りました。

それに対し、広瀬さんは「白いTシャツを着ていたので書いちゃいました(笑)」と笑顔を浮かべながら理由を明かしました。

■最優秀主演女優賞に有村架純、最優秀助演女優賞に清原果耶

最優秀主演女優賞には『花束みたいな恋をした』で主演をつとめた有村架純さん、最優秀助演女優賞には『護られなかった者たちへ』で生活保護担当のケースワーカーを演じた清原果耶さんが輝きました。

有村さんは「すごくびっくりしています。幾度となく背中を押してくれたのは、これまで出会った方々がくれた言葉でした。いつも思い浮かぶのはこれまで一緒に仕事をしてきてくれた方たちの顔で、その方たちがいたから好きな芝居を続けることができたのかなと思っております。本当にいつも支えてくださってありがとうございます」とコメント。

続けて「世界中が一刻も早く、穏やかに過ごせますよう祈っております。私自身もみなさまに貢献できるよう頑張っていきますので、今後もよろしくお願いします」と語りました。

名だたる先輩俳優のなかで、最優秀賞に輝いた清原さんは「受賞させていただけると微塵(みじん)も思っていなかったので、本当にびっくりしています。『護られなかった者たちへ』という作品を通して、円山幹子(まるやまみきこ)という役を通して、人間の生きる原動力だったり、動くきっかけだったり、そういうものは、人それぞれさまざまな理由があるんだろうけど、なにかみんなが報われるような世の中になればいいな、と思いながら演じていました」と語りました。